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(監督/製作) スティーブン・スピルバーグ)
連邦最高裁において「我々のあり方」と彼は言った。(ジェームズ・ドノヴァン:1916~1970)
” 誰であろうと公正な裁判を受ける権利がある。そして、憲法に忠実であることが、アメリカ人がアメリカ人たる根源である。”
米ソ冷戦下の1957年、ソ連のスパイ、ルドルフ・アベル(マーク・ライランス)という名の男(偽名)がFBIに逮捕され連邦刑務所に拘留される。
取引にも応じず、尋問にも耐えるアベルの国選弁護人を引き受けたジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)は、彼の祖国への忠誠心と愛は我々と同じだと熱弁をふるい、死刑確実であったアベルに懲役30年の判決をもたらす。
5年後、米軍の偵察機U-2がソ連領空で撃墜される事件が起きる。パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズ(オースティン・ストウェル)は無事脱出するも拘束されてしまう。
CIA諜報員のホフマン(スコット・シェパード)は、この重大任務(パワーズとアベルの交換)にドノヴァンを起用する。
交渉の地は、ベルリンの壁が築かれようとしている東ベルリン。 現地ではアメリカ人学生、フレデリック・フライヤーもスパイ容疑で逮捕されていた。
任務はパイロットのみであったが、ドノヴァンは両名を救うべく交渉に出る。
(映画の外)
ジェームズ・ドノヴァン(実在の人物)の偉業は、1961年4月カストロ革命政権打倒の為、在米キューバ人部隊のキューバ、ピッグス湾侵攻失敗で捕虜となった1000人以上を、62年の秋、ジョン・F・ケネディ大統領から任命を受けクリスマスイヴまでに解放へと導き、その後もキューバ人家族会の法務顧問として活躍し最終的にカストロ政権から9700人を超えるキューバ人やアメリカ人を救出した。
交渉術として、交換条件・薬品や食料を米国の民営企業からキューバへ提供させる。
自腹10万ドルを投じ、カストロと釣りやドライブ、食事を共にし、自分の息子同伴でスポーツを楽しんだりして信頼関係を築いた。 (映画パンフより)
Everyone deserves a defense... every person matters.
誰にでも弁護される価値がある... すべての人が大切なのだ
We call it the Constitution, And that's what males us Americans.
この憲法を守ることこそが、アメリカ人の務めだ
Shouldn't we show our enemies who we are?
敵に対して、我々の人となりを見せつけるべきじゃないか?
――― James Donovan
普通の人間味を醸し出す交渉人トム・ハンクスの演技が、張り詰める緊張感と責任感、ベルリンの冬景色を背景に観客にリアルを体現させる映画だと思った。
高度2万1000メートルを偵察中のU-2が撃墜されるシーンが迫力あった。
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