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2003年11月16日
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会社名がばれないようにする為、念のために最寄駅の名前を削除しています。
------以下、後輩の日記
僕の渡米
11月14日金曜日 

僕は焦っていた。
JTBのツアーが解散になったのが16時30分。この時点で既に10分のスケジュール遅れだ。

ワシントンに旅立つ前の晩、先輩はソファに寝転んで、時刻表を見ながら、こう呟いた。
先輩:「ツアーが16時20分解散だろぉ~。そしたら、17時10分のユニオン駅発には乗れるなぁ。それが21時45分にs......d駅に着くだろぉ。よーし、わかった、その頃に迎えに行ってやるよ。」
僕:「嬉しいです。でも、17時10分に乗れなかったら?」

#げ、なんていうことだ。時間にルーズな僕にとってはプレッシャー。ツアーの皆はNYまで帰れればいいから、もっと遅い出発の特急電車も有るらしい。が、それはs......dに止まらないのだ。

僕:「「はは」って、ひとごとみたいな言い方しないでよ。」
先輩:「え?だって、事実、ひとごとじゃん?俺、こまんないもん。別に。」
#そりゃ、そのとおりだけど、なんてコメント。なんて人。

僕:「だって、ツアーが16時20分にフラワー何とかホテルで解散になるのに、17時10分のユニオン駅の電車に乗れるかどうかなんてわかんないよぉ~」
先輩:「「わかんないよぉ~」じゃ無いよっ。乗ろうと強く思い、実現の為に行動することが大事。(キッパリ)」
僕:「・・・。0時過ぎにs......d着だと遅いよねぇ?」
先輩:「早くは無いね。ま、迎えに行ってやるつもりだけど、眠かったら、寝てるかもね。」
#で、でた。「つもりだけど」。
#僕が先輩との会話で「つもりですけど」なーんてつけようもんなら、その場で張り倒されそうな勢いで、白か黒かをハッキリさせられ、かつ、先輩側に有利な約束に落とし込まれる。それほど先輩は、相手に、「使われる」のがやな言葉の一つ。理由:どうするつもりかハッキリしないから(先輩談)。
#だから、その先輩が「つもりだけど」って言葉を使うときは、そうしようと思っていない場合に用いる言葉だ。

#これは、「出来ない約束は決してしない」を貫くことでも、達成しうる(長年の先輩観察による僕の理解)。
#即ち、このように、会話の流れが、僕から見ると約束している「ふう」になりそうでも、先輩が「つもりだけど」って付けた場合、先輩は、約束している「つもり」は無い。
#僕は、思い込みがちな人間。このあたりを気を付けながら、先輩の意思を理解できるまで話し込まないと、後で自分の誤解で痛い目に合う(事実、合って来た)。
#先輩が僕の発想が飛んでいると指摘するのは、正に、このあたり。

僕:「寝てる場合は・・・?」

#先輩は、ソファに寝っころがって、既に、御くつろぎモード。
#先輩の中で17時10分で決めているので、もはや、電車の時刻の話しに興味は無いものと思われる。

僕:「アメリカの夜は、泥棒だけでなく、体のでかいホモが沢山出てきそうだね(冷や汗たらり)。僕、体は大きいけど、アメリカのホモって、もっと体大きそうだよね・・・。」
先輩:「おお、お前、やられるかもね(平然と)。」
#げ、完璧に人ごとモード。
#この時、僕は、ハッキリ理解した。
#先輩は、僕に、17時10分のユニオン駅発に必ず乗る事を、要求してる。先輩語で言うところの「must」要件だ。
#迎えに来てもらう手前、僕には、これに逆らう理由はない。

17時10分にどうしても乗るんだ!って強く思って、駅の切符売り場らしき行列に、取り敢えず並んだのが、16時35分。行列は50メートル位あって、なかなか進まない。
この行列で合っているかもわからない。「行列を間違えたことが、切符売りの前までいって気がついた時には、大変なことになるな。」
僕は行列を抜け出して、一度、駅職員に確認してみようと思った。
#僕の持っているチケットは、USAレイルパスっていうお得なチケットだったんで、正式なチケット売り場に来る前に何か手続きがあるかもしれない、或いは専用の窓口があるんじゃないのかって事が心配だった。

行列を離れようとしたその時、後ろの青年が、行列の皆に聞こえるような大きい声で僕にこういった。
青年:「おい、君。僕は君の後ろだよ。」
僕:「は?」
#な、何を言っているんだろう?それは見ればわかる。
青年:「僕は君の後ろだよ。う・し・ろ。わかった?」
僕:「わかったよ」
#なんなんだこの人。チケット売り場の確認に行く時間がなくなるよ。僕は列を離れるんだ。無駄話している暇は無いんだ!
青年:「今からちょっと買い物に行ってくるから、僕が後ろだって事忘れないでね。」
僕:「え?」

「おいおい、お前、勝手なこと言うなよ。僕が列を離れられなくなるじゃないかぁぁぁぁ。」
って思ったら、青年は、既に、消えていた。
ま、まずい。非常にまずい。ワシントンに来ても、先輩みたいな人に目をつけられるとは思わなかった。
#完全に向こうのペース。
#天井を見上げると先輩がイライラしてタバコをふかしている。「お前ってホント、お人よしだね。ばっかじゃねぇーの?s.....dから歩くことになっても俺しらねぇーからな!」
#み、眉間にはしわだ。
#先輩は、僕をよく自分のペースに引き込んでしまう割には、他の人のペースに引き込まれそうになる僕を注意する。先輩は、こういった面で、父親みたいな優しさを持つと思う。

16時45分、電車の発車まで25分。まだ、チケットが手に入っていない。僕は不安で仕方なかった。
さっきの彼がニコニコして帰ってきた。「ありがとう」って。
天井の先輩に脅されている僕は、たまらず、USAレイルパスを取り出して彼に聞いた。そしたら、この列で使えるよ。って事なんでやっと一安心。汗が引いた。

16時50分。切符売りの前に出れた。
「ス○○○○ド、コネチカット。私は行きたい。」と、いつもの方法で交渉開始。時間が無い。
ところが、切符売りは怪訝そうな表情。
「ス○○○○ド、コネチカット」何度か、言ってみる。
「コネチカット州か?」ようやく彼がわかってくれたみたい。笑顔が見えた。僕も、安心して「そうだ」といいながら笑顔を返す。
ところが、
切符売り:「発音が良くない。s......dだ。「ンム」。ス○○○○○ドだ。言ってみな。」って。
おいおい、発音の練習をしている場合ではないんだ。って思ったけど、英語が話せず、交渉できない。素直に彼の後について、3回ほど発音練習してしまった・・・。
僕が、「ス○○○○○ド」っていえるようになったら、端末に向かって発券作業に入ってくれた。先輩との約束の電車が迫っている。僕は、切符売りに、「17時10分。私は乗りたいんです。」っていったら、切符売りは、「乗れるといいね」って意味合いの返答とスマイル。
僕は、叫びそうになった。
「切符売りめ!お前は、僕の先輩の「must」要件の度合いを知らないからそんな悠長に構えていられるのだろうけど、本当にs......dから歩かされるかもしれないんだぞ!」

切符を何とか購入して、16時55分。発車15分前。
今度は、ホームにつながる入り口を探す。何処の入り口もいっぱい。CRTに17時10分の電車のホームが書いてあったんで、それにしたがって、行列をたどり、やっとで並べた。既に、17時10分。電車が遅れている。助かった。
列に並んだら、前後左右のアメリカ人が、僕に、「この行列はNYに行くのか?」とか「ボストンに行くのか?」とか聞いてくる。
先輩も言ってたけど、どう見ても「不安そうにしている旅行者っぽい日本人」に、なんで行き先を確認するのか本当に不明。
しかも、母国語で書いてあるCRTみればわかるのに。

お腹ペコペコでs.....dについたら、先輩が笑顔で迎えてくれた。
約束を守れば、先輩は優しいってのを再認識。僕は浮かれていた、はずだった。が。。。
車の中で、こんなやり取り。
僕:「17時10分の電車は、ぎりぎりでご飯も食べずにやっと乗ったんでお腹ペコペコですよ」
先輩:「だろぉ~。多分あいつ、飯食って来ないだろうなって思ってたんだよ。大喰らいのお前が、飯を優先せず、よく電車に乗った偉い偉い。」
僕:「なーんだ。よかった。先輩も食べてないんですね。夕飯何にします?」
先輩:「え?俺は食ったよ。」
僕:「え、だって、お前飯食ってこないだろうなって思ったんだよ。っていま言ったじゃん。食わずに、待っててくれたのかと。」
#僕の勝手な思い込みが始まってしまった。
先輩:「な、なんで?俺は自分が腹が減ったら飯を食う。お前を待ってる必要あるんだっけ?」
僕:「な、無いですけど。」
#そういえばそうだ。
先輩:「まあ、家に、お前の作った不味いミートソースがあるじゃん。大事に冷蔵庫に保存してあるから。あれと、まずいスパゲティでもあえて食えば?ほら。ちゃんと食料を消化しないと。後2日しかないから。「食べます」って言ったことは守んないとねぇ~。」

電車に間に合う課題がクリアされたと思ったら、食料消化の課題を思い出させてもらった。
車窓に月を見ながら、僕は先輩の家に帰ってきたんだってことを、しっかりと実感させて貰えた。

つづく。
--------------以下、先輩の補足
後半に夕食に関する文章が記載されていますが、まったくの嘘です。当日夜は、会社の関係メンバで夕食を食べに行く事になっており、そこに後輩君も参加する事になっていました。最終的には彼はワシントンに行ってしまったので、参加できなくなりましたが。ということで、彼は私がその会合に参加している事を知っているのでした。。。どうも、彼の文章は俺様を悪者に仕立てようという魂胆が見える気がしてならない。





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最終更新日  2004年01月14日 14時28分16秒
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