家庭菜園・狩れ! 枯れ! アレ? 物語

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ミレディ @ Re:わぁ、私も同じ!(12/19) moonさん 芸能人が管理されているのはあ…
moon@ わぁ、私も同じ! 私も先週末、まったく同じのが届きました…
ミレディ @ Re:私も(12/19) あったさん Greeなどでも増えているそう…
あった@ 私も きてました。しかも全く同じです。 私の…
ミレディ @ Re:同じことありました(12/19) えいこさん mixi側がIDを閉鎖したのでし…

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February 19, 2007
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カテゴリ: 新潟・米の旅
 長靴をドロドロにしてスルメを振り回す娘。

 対する無傷の息子もかなり興奮してきているのが手に取るように分かる。「僕も暴れたい」「僕も参加したい」気持ちが手を伝ってくるが仕方ない。何もついていない竹ざおを渡すことも、針金がついている関係上かなり危険だ。

 しばし休憩し、次のイベントに備える。次は台の上からお菓子やパンを投げる「団子まき」というイベントである。火祭りを終えた観客が徐々に「団子まき」会場に移動してくる。良い場所をゲットするために、開始一時間前から既に皆やる気であるのか、あちこちから奇声が上がっていた。

「ママ。あたしも頑張ってくるから! バイバーイ」

 とっとと居なくなる娘。相変わらず薄情である。
 後を追う旦那も大変だ。親が必ずついて来ると信じている娘は振り返りさえもしない。

 私と息子は会場から近い、ぬかるみが極力少ないまだ雪の残る位置に場所を取った。この場所だったら私の靴に水が染みるのを最低限に押さえることができるし、運が良ければ何か拾えるかもしれない。ぎゅっと息子の手を握り合う。

「ママ一人では寂しいからずっと一緒に居てね」
「いいよ。僕が守ってあげるから」



 私の思惑をよそに次に来賓の言葉が長々とあり、ついに「団子まき」が始まった。普通の状態ではまず我々が商品をゲットすることはできない。そこで私は作戦を練った。私は運良く誰よりも通る大きな声を持っている。これを利用しない手は無い。

「ここに居ます! ここに投げてください!」

 手を大きく振り叫ぶ。私の真似をし、息子も私の真似をして必死に手を振る。

 狙いは「子供を持っていそうな女性」である。壇上の女性に向かって必死にアピールする。子供が小さくて動けない。でもどうかお願い。この子に夢を与えて頂戴。何度も何度も諦めずに手を振る。向こうもこちらの存在には気が付くらしい。数回こちらにボールが飛んでくるのだが、届かない。飛びすぎてしまう、足を動かした瞬間に泥にはまる……息子も駆け出したい気持ちを押さえて一歩、二歩踏み出す。でも届かない。後少し、後少し。多くは望まない。ワザワザこの東北までやって来たのだ。せめて、せめて一つ思い出をこの子に分けて貰えないだろうか……

 自分でも私は打算的な人間だと思う。人の弱みに付け込み、商品をゲットしようとしているのだ。でも今の私に他に何ができるだろう。必死に手を振り、声を張り上げ飛んできた物を必死に手で探る。別段息子に全く防寒対策をしていない訳ではない。一人ばっちりスキーウエアを着、見た目「雪だるま」状態で勝負に挑んでいるのだ。多少駆け回っても問題無いかもしれない。無いかもしれないけれど、やはり泥まみれで泣き叫ぶであろう息子の姿を想像するとそれ以上のことは出来なかった。

「駄目だ。ごめん。ハヤト。ママ届かない。取れないよ」

 願いは通じず、泥にまみれることを覚悟で一歩踏み出し、二歩踏み出しても手はしゅっしゅと空を切るばかり。「また駄目だった……」がっくりと肩を落としていると、その隣で「赤いボール」をはしっと掴んだおじさんが笑顔で「これ持ってきな」といって息子にそれを渡してくれた。嬉しそうに満面の笑顔で受け取る息子。一つあればそれ以上はもういらない。泥沼を抜け、私は深く頭を下げた。

「あ・ありがとうございます……」

 もうこの場所に用は無い。
 とっとと水の無い場所に移動し、カラーボールを商品に引き換える。お菓子などは受け取った本人がそのまま持ち帰れば良いのだが、カラーボールに関しては少し離れたテントで商品を受け取ることとなっていた。


「えーーー」
「五千円得したね!」

 これは、日本酒を殆ど飲まない私でも知っている超・高級日本酒だ。近所では一本七千円で売られている……あまりのショックにぼーぜんと一升瓶の入った箱を持って佇んでしまう。ちなみに娘は泥だらけになって「ヨーヨー四個」に「カキピー」そして「泥だらけの菓子パン」をゲットしてきた。

「いえーいうちらは一等賞だよ!」
「えーなんで! 悔しいーーー」



 調子に乗って騒ぐ私。一時間振りぐらいに旦那を見つけ「パパだ! パパだよ!」と大騒ぎし、私の制止を振り切り駆け出しこける息子……ベトベト泥だらけになってしまい、手持ちのタオルで必死に拭き取る。私の今までの苦労は一体何だったのだろう……結局泥まみれになるのだったら、やっぱり最初から自由にやらせれば良かったのでは無いだろうか……

 納得いかないながらも、一通りのイベントを終え、濡れた身体のままバスへと移動した。これからは宿に移動し、ようやく休憩時間となるのである。


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Last updated  February 19, 2007 08:54:42 PM
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