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玉と巻物を咥え、真新しい前掛けがかけられた狐
寄進年は見ていませんが、それほど古いものではないようです
戸の前に鏡と陶製の一対の狐の姿があります
こちらに祀られている祭神は・・・現地に由緒などがないため、推測になりますが、宇迦之御魂神または倉稲魂命であると思われます
社殿左の擁壁に埋め込まれているプレート、そこには「奉納敷地 昭和63年2月吉日」とあり、他にも「真島稲荷改築奉納 昭和63年2月吉日」の碑がありました
これらから、昭和63年以前より鎮座していると思われますが、今昔マップの明治頃の鎮座地を見ても、鳥居らしき姿はありません
江戸七森のひとつとあるので、創建が昭和とも思えません
江戸名所図会を確認しましたが、眞島稲荷の挿絵や記述は見つからなかった
鎮座地は細かく区画され、住宅が密集しています
旧谷中真島町のこの辺りは、上野台地の裾にあたり、西にかけて坂の多いところで、一番低い場所を藍染川が流れ(暗渠となり現存)不忍池の西側に注いでいました
江戸時代は武家屋敷、明治の頃には資産家の別宅や寺院が残る大きな区画だった事から、そうした屋敷内に祀られていたものが、ここに社地を与えられ祀られた、そんな想像すら湧いてくる
詳細は分からなかったが、地元で今も崇敬されているのが伝わってくる稲荷さんです
本殿前から下町情緒の漂う谷中の路地を見下ろす
路地を戻り、その先を左に進み三浦坂に向かいます
三浦坂
狭い道幅の緩やかな坂が大名時計博物館方向に続きます
下町の狭い通りですが、お洒落なお店がひっそり点在するあったりは東京らしい
根津神社付近のお店の混雑が嘘のようでした
坂の上り口にある三浦坂解説
三浦坂 台東区谷中一丁目四番
「御府内備考」は三浦坂について、「三浦志摩守下屋敷の前根津の方へ下る坂なり、一名中坂と称す」と記している
三浦家下屋敷前の坂道だったので、三浦坂と呼ばれた
安政3年(1856)尾張屋版の切絵図に、「ミウラサカ」・「三浦志摩守」との書き入れがあるのに基づくと、三浦家下屋敷は坂を登る左側にあった
三浦氏は美作国(現岡山県北部)真島郡勝山二万三千石の藩主
勝山藩は幕末慶応の頃、藩名を真島藩と改めた
明治5年(1872)から昭和42年1月まで、三浦坂両側一帯の地を真島町といった
「東京府志料」は「三浦顕次ノ邸近傍ノ土地ヲ合併新ニ町名ヲ加ヘ(中略)真島ハ三浦氏旧藩ノ名ナリ」と記している
坂名とともに、町名の由来にも、三浦家下屋敷は関係があった
別名の中坂は、この坂が三崎坂と善光寺坂の中間に位置していたのにちなむという
平成四年十一月 台東区教育委員会」
東京というと、灰色のビルに囲まれた風景や、忙しく歩き回る人々によって生じる閉塞感が強く印象づけられます
しかし、そんな中でも静寂が漂い、下町の風情が残る場所が存在することに、安堵の気持ちを覚えます
真島稲荷神社
創建 / 不明
祭神 / 不明
所在地 / 東京都台東区谷中2-1-5
根津神社から徒歩 / 東へ徒歩約10分
公共交通機関アクセス / 地下鉄千代田線「根津」駅より 徒歩約6分
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