成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2009.04.23
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カテゴリ: 高速路線バス
神奈川中央交通から、大阪線、京都線撤退が発表された。今後は、相手会社である西日本JRバスの単独運行で調整中という。路線バス事業者の夜行路線撤退は、コストや要員が理由であるケースが多いから一概には言えないが、高速ツアーバスの影響による集客不足という側面も、正直、否定できないだろう。

その意味では、この種の路線が高速ツアーバスの影響を最も受けているに違いない。高頻度昼行路線や、長距離夜行でも地方都市への路線であれば、主に現地側(地方都市側)での路線バス事業者の存在感の大きさから「地元の足」として一定程度定着している。『バスラマ』の和田編集長風に言えば、地方の路線バス事業者が「自らの畑」を丹精籠めて耕してきたということだろう。各種データでも、高速バスの乗客に占める現地側在住者の割合が大きいことがそれを示している。だからこそ、逆に大都市側での市場開拓は不十分と言える訳で、その部分を私どもでお手伝いしたいと各社にご提案しているのだが、とはいえ、高速ツアーバス参入が直接的に路線の存亡に関わるほどの影響を与えているわけではない。

だが、首都圏と関西を結ぶ夜行路線は高速ツアーバスの影響が直撃したに違いない。もともと、何度も繰り返すが大都市において高速バスの市場開拓は残念ながら全然できていなかった。ただ、全体の移動量が膨大であるから、ほんのわずかなシェアを取るだけでも1台のバスを埋めることができた。広大な畑があって、そのごくごく一部を手で耕すことで一人分の食い扶持は確保できていた、というイメージだ。だが、地方都市とは異なりあまりに巨大な畑だけに、インターネットというブルドーザーを持ち込めば極めて効率よく開拓することができる。たまたま、そのブルドーザーをうまく活用したのが高速ツアーバスであった、ということだ。まだ手付かずの部分の畑を耕すためにブルドーザーを持ち込んだところ、既に細々と耕されていた部分まで引っ掻き回してしまったわけである。

だから、そのブルドーザーの代表格である私のサイトに対して、直撃を受けた路線バス事業者が快く感じておられないことは容易に想像できる。

ただ、それが私には悔しくて仕方がない。そんな路線(巨大な畑)だからこそ、高速路線バス事業者も高速ツアーバスと一緒にブルドーザーに乗り込んで畑を耕し、収穫をみなで分け合えばよかったのだ。高速ツアーバスなどと一緒に並べて売って欲しくないというお気持ちはよくわかるが、品質の差は同じ商品棚に並べてみて初めてお客様が比較できるものである。必ず、多少高くてもいいモノは売れる。

先月から私のサイトは、募集型企画旅行商品限定とはいえ、小田急箱根高速バスとお取引を始めた。冒頭に挙げた神奈川中央交通とは同じ小田急グループの事業者である。歴史に「もしも」は無いとは言うが、もしも1年早く箱根高速バスと契約できており、その実績を元に小田急グループ全体とお付き合いが始まっていたならば、今回の撤退は無かったかも知れない※。

勝手な想像だが、先方は私のサイトを心から恨んでいらっしゃるかもしれない。しかし、こちらはラブコールを送っていたつもりだった。ただ、それは残念ながら届いていなかった。私自身、私のサイトに対する路線バス事業者のネガティブな気持ちに配慮し過ぎて提案活動を慎重に慎重にし過ぎたかもしれない。受け入れていただけるかどうかは別として、最低限、ラブコールをお伝えしておくことは必要なのだろうと、いま強く感じている。

※極めて現実的には、共同運行会社との調整もあるし、先に述べたように今回の撤退は必ずしも集客不足だけが理由ではないだろうから、「もしも」のストーリーどおりうまく行ったかどうかはわからないが。





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Last updated  2009.04.23 20:08:38
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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
京帝117@ 残念でした 他にメッセージをお送りする方法を知らな…
成定竜一@ Re[1]:中央高速バス~ふたつの路線~(02/24) 京帝117さん、コメントありがとうございま…
京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
京帝117@ Re:新宿高速バスターミナル(02/21) 私がカウンターに座っていた時は、空いて…

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