成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2009.07.12
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カテゴリ: 高速ツアーバス
「高速ツアーバス戦略フォーラム2009」の翌日は、「高速ツアーバス連絡協議会」の2009年度の総会だった。本来的には、この二つのイベントはなんら関係ないものだ。前者は、私の会社が主催し、取引先に集まってもらって販売面の戦略を共有する純粋にビジネス的なイベントだ。後者は、私の会社で事務局を務めているとはいえ、あくまで業界横断的な業界団体の総会である。ただ、多くの参加者が共通する上に遠方からの参加も多いことから、「協議会」の理事に顔を連ねる、私の会社にとってはライバルに当たる他の予約サイトの皆様にもご了解をいただき、連日で開催とさせていただいた。

戦略フォーラムの方は企画実施会社45人の参加であったが、協議会総会については、さらに運行会社(貸切バス事業者)、受託販売会社(予約サイト)、さらにセンディング会社まで集まり参加者は80人を超えた。私達は事務局であるから、会場の手配や案内状の送付、議案の作成などの準備から、当日の受付、司会、議長、そして来賓のお迎えお見送りと、気持ち的には前日の自社イベント同様、ホスト側である。

国土交通省自動車交通局からは総勢7人、NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)からは3人の方々をご来賓としてお迎えした。国交省自交局には会員各社への講話をお願いした。山崎・安全政策課長からは「事業用自動車総合安全プラン2009」について、細かい点まで、熱のこもったお話をいただいた。旅客課のバスご担当、黒須・企画官からは、「貸切バス事業者の安全性等評価・認定制度」や「バス産業勉強会」についてのお話があった。NASVAの金澤理事長にはご来賓のご挨拶をお願いしたが、国交省で航空、観光、自動車と幅広く行政に携わった理事長のご経歴を踏まえ、安全の必要性について心のこもったお話を頂戴した。

総会としては、引き続きオリオンツアーの橋本氏を会長に選任、ウィラートラベルの村瀬氏、杉崎観光バスの杉崎氏、平成エンタープライズの田倉氏をそれぞれ副会長に選任し無事に閉会となり、懇親会となった。

懇親会は、会員である貸切専業者の経営者クラスが、直接、国交省の本省の皆様とお話しするいい機会になったようだ。どんな話になっているのか事務局としては正直ヒヤヒヤしないでもないが任せておいた。というよりも、受託販売会社である私達も、運行会社と直接話す機会はこの協議会くらいなものだから、なるだけ多くの方にご挨拶することに心を配った。

お話していて、なるほど、と感じた点が一点。企画実施会社(自社で企画実施する運行会社を含む)には、私達もよくお話しするし、その中で高速ツアーバスを巡る様々な報道についても共有している。しかし純粋な運行会社にはそれは伝わらないから、運行会社としては『バスラマ』が重要な情報源ということだ。ただ『バスラマ』では、いろいろ事情があって高速ツアーバスにはネガティブな記事が続いているから、自らの事業の正当性について不安な気持ちになったりするようだ。そういった皆様には、 『運輸と経済』の「特集・新時代の高速バス」 をお読みになるようお勧めした。政府系機関発行の研究誌に、西鉄や常磐交通といった既存事業者の担当者、大学の研究者らが執筆しているわけだから公平性は十分だ。この特集を読めば、少なくとも自分達の事業の正当性について不安になることはないだろう。

ただ、高速ツアーバスというビジネスモデルが合法であるということと、駐停車禁止違反や乗務員の拘束時間基準違反など個別の違反がない、ということは別の問題である。この「連絡協議会」への行政のご協力に代表されるように高速ツアーバスに対する社会的認知が進むということは、比例して社会的責任が大きくなっているのだということを、会員企業みながよくよく認識していかなければならない。





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Last updated  2009.07.12 10:10:45
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確かにバスラマは…  
MICHEE-N さん
始めまして、興味深く拝見させていただいております。
『バスラマ』は私自身もう10年近く購読しており、地域の交通をどのように考えるかという視点が強い部分があるように思えます。
今のバス業界の現状として、収益の上がる観光バスや都市間高速バスの利益で地方の赤字路線を維持してきていたのが、ここ数年来の規制緩和でかなり変わってきてしまった事実があるのは業界の中では常識だと思っておりますし、釈迦に説法のようになってしまって申し訳ない部分もありますが、御容赦ください。
個人的には、『バスラマ』の読者層には、アンチツアーバスと取れる人が多いような印象を受けます。
どちらかというと、私もアンチツアーバスかなと思える部分もあります。
過去にウィラーエクスプレスの村瀬社長のコメント(記事と言ったほうがいいくらいなのだけど)が載っていたのですが、当事者のはずなのになんか他の記事と比べても浮いているような印象を受けたのも事実です。
個人的には、成定様がどのような考え方をもってツアーバス事業に関わっているのかをバスラマで読んでみたい気がします。
御検討のほど、よろしくお願いいたします。
(2009.07.16 21:46:09)

Re:確かにバスラマは…(07/12)  
MICHEE-Nさん、コメントありがとうございました。
>どちらかというと、私もアンチツアーバスかなと思える部分もあります。
はい、その気持ち、よくわかります。私自身がついこの間までそうだったからです(苦笑)。いや今でも、あえて思い入れの強さを冷静に測れば、やはりアルバイトでお世話になった京王さんとその共同運行会社への思いが強く、その延長上で私鉄系の方がJRバスさんより好きだったりします(JRさんすいません!)。ただ、私の役割は、事業者が既存か新規かとか、業態が路線かツアーかとかは関係なく、広く高速バスを世の中の一人でも多くの人に使っていただくことだと考えています。
>個人的には、成定様がどのような考え方をもってツアーバス事業に関わっているのかをバスラマで読んでみたい気がします。
ありがとうございます。『バスラマ』の皆様には本当によくしていただいています。ただ、私のサイトで既存事業者の乗合商品も販売するというのは、会社にとっても私個人にとってもとても重要な案件であると同時に、非常にデリケートな問題です。中途半端な情報量で路線バス事業者の皆様の目に触れるのは避けなければなりません。記事だと、どうしても情報量が限定されてしまいます。その意味で路線バス事業者に直接訪問しじっくりご提案しつつ、先日の『運輸と経済』のように論文形式で十分な分量を書かせていただける場合はお受けしています。
もし大手の既存事業者がどこか1社でも私のサイトと契約していただいた暁には、『バスラマ』で大きく取り上げていただきたいと考えています。
PS:ブログ拝見しました。すごい情報量&守備範囲ですね。今後とも有意義な情報交換をお願いします。 (2009.07.17 17:57:51)

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