成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2009.10.13
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カテゴリ: バス産業
以前の日記

ドラマは、大阪の架空の都市「なみはや市」の財政危機が報道により発覚するところから始まる。市長はさっそく市職員5人による財政再建プロジェクトチームを作る。チームは、財政支出一律15%カットを目標に、削減できる市民サービスはないか検討に入る。だが、市民病院に視察に赴いて院内学級(長期入院している子供たちに病院内で教育をする教室)の子供たちの姿を見れば、それを廃止することはできない。老朽化した市営住宅に赴き膝の悪い高齢者が階段の昇り降りを余儀なくされているのを見れば、住宅の建替え事業を中止するという決断も難しい。老人福祉、公民館…それぞれの市民サービスは、カンタンに削減できる(あるいは、カンタンに削減していい)ものではない。一方、このままだと市の財政は破綻する。民間企業で言えば倒産である。そうなってしまえば、その市民サービスさえこれまでどおり提供することができなくなる。

そのような状況の中、財政再建プロジェクトのメンバーは解決策を模索し、ドラマとしてはハッピーエンドを迎える。もちろん、ドラマでは悪役の側で描かれていた市議会議長(市の財政難を知っていて、自らの利権を守るために、莫大な費用がかかるニュータウン開発の推進をやめようとしなかった)にしても、決して私腹を肥やすためだけにニュータウン開発にこだわったわけではないだろう。我が町の発展を願う気持ちは、誰も共通だったはずである。それでも、改革を後回しにし続ければ、財政は破綻するのである。

このドラマについて、 さらに深く考えさせられるレポート が発表されている(行政経営研究所 淡路富男氏の『現状の「なみはや市役所」では感動は失望に変わる』。リンク先は、私がいつも参考にさせてもらっているサイト『経済レポート情報』)。本レポートの趣旨は、次の1パラグラフに集約されているといってもいいだろう。
<ドラマには、大問題が突然発生し、それを少人数のリーダーが孤軍奮闘して解決するといった感動的なストーリーが必要になる。しかし現実には、そのようなシーンが存在することはない。そのような光景を期待し、自ら動こうとしないことが悲劇の原因になっている>

この問題を考えるに当たって、忘れてはいけないと私が考えることが一つある。それは「なみはや市」に代表される、今日苦境に陥っている自治体たちだが、しかし、少なくともある時代においては輝いていたことである。大きなハコモノを造ったり、コストを考慮せずに市民サービスを行なったりすることも、自然と人口が増え経済が成長し税収が伸び、また国から補助金をふんだんに得られる時代においては、喜ばしいことだったということである。ただ残念ながら、いま時代は成熟し、かつてのような右肩上がりを甘受できない事態が起こりつつある。

当事者たちが怠惰だったからこのような事態になったわけではない。周囲の環境が変化しただけである。ただ、その変化に対応できなかった(しようとしなかった)こともまた、事実である。もし、財政破綻(民間企業の場合は経営破綻)によって初めて、周囲の環境が変化し自分たちが取り残されていることに気づかされるのなら、悲しいことである。私自身が、小学生のころは夏休みの宿題を最後まで溜め込み、未だに会議資料も締め切りギリギリに提出するような性格だからこそ、余計にそう思うのである。





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Last updated  2009.10.13 20:28:47 コメントを書く


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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
京帝117@ 残念でした 他にメッセージをお送りする方法を知らな…
成定竜一@ Re[1]:中央高速バス~ふたつの路線~(02/24) 京帝117さん、コメントありがとうございま…
京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
京帝117@ Re:新宿高速バスターミナル(02/21) 私がカウンターに座っていた時は、空いて…

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