成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2009.10.14
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カテゴリ: 高速路線バス
いまの私のミッションは、足元では、現在の取引先である高速ツアーバス企画実施会社(約60社)への送客人数・金額を少しでも伸ばすことであり、少し長期的には、既存事業者(高速路線バス事業者)に対し粘り強くご説明し、高速路線バスの空席を私のサイトで販売していただくように導くことである。前者については、何度も書いているように運用面での課題は多いものの数字は順調である。後者については、ゆっくりとではあるが確実に進展しつつある。

各路線バス事業者に対しいまご提案しているのは、「管理画面方式」での販売である。各社の管理者だけがログインできる「管理画面」を通して、その日、その便ごとに私のサイトで販売したい座席数をリアルタイムでコントロールしていただく(例:乗車率が悪そうなら多めに登録、自社販売で満席になりそうなら登録座席数を減らす)と同時に、お客様の予約・取消などがサイト上で成立したらそのつど内容を通知するので、自社のシステムや台帳に転記していただくという、手作業を含む運用だ(双方のシステムは連動していない)。マニュアルな分、かなり融通が利くので、高速ツアーバス企画実施会社、またホテル・旅館、レンタカー会社などの多くもこの方式を選んでいる。このやり方をベースに、簡易的に、一部のやり取りを自動化している企画実施会社も多い。

これまで、予約・販売といえば自社(電話予約センター、ターミナル窓口、自社サイトなど)を前提に考えてこられた高速路線バス事業者には、高速ツアーバス各社やホテルのように、上記のような「販売ブロック提供」をする考え方もオペレーションもないのはよく承知しているが、あえてそこを「正面突破」にかかっている。「システムがつながっているから勝手に売れる」ではなく、どの座席数をどの販売チャネルで売るかを事業者側が主体的にコントロールする(当然たくさんの座席を売りたい一方、満席が確実な便まで代売させてしまうと手数料が持ち出しになる…)ことこそ、積極的にマーケティングを行なう、ということの第一歩だと考えているからだ。

とはいえ、このやり方では一部の積極的な高速路線バス(定期観光バス、空港連絡バスを含む)事業者は話に乗ってきていただけるが、「全国のあらゆるバス」を私のサイトで取扱いしようと考えるならば、システムを連動させることが必須になろう。利用者は私のサイトを訪れ希望の乗車区間・日付・人数を入力し「検索」ボタンを押すわけだが、その結果、プログラムが自動的に各社のシステムを巡回して空席状況を確認し希望条件に合った空席便だけを表示するやり方だ。利用者は、その中で車両タイプ・事業者のブランド・他の利用者からの評判・価格などを比較検討して希望に最も近い便を予約する。その予約内容は、各事業者の基幹システムに自動的に登録され手作業を介する事はない。現在、一部の企画実施会社とはその形でつながっており、同じことを高速路線バスの基幹システムとも行なうわけである。

いまの手ごたえだと、そう遠くないうちに、一部の高速路線バス事業者各社が私のサイトを活用する日は来るだろう。そろそろ、その次の絵を描き始めたい。 「バス産業勉強会」 などの場で国交省と日本バス協会は、高速路線バスについて統一された検索・予約システムの必要性を説いておられる。私企業である私のサイトが、全国の全ての高速バス事業者と契約するよりは現実的であり、実現すれば意義あることだ。だがこれだけでは不十分だ。例えば、いま私のサイトが利用者を集めるために使っているマーケティングコスト(検索エンジン対策、ポイント付与費用など)は結構な額に上る。もちろんその原資は、高速ツアーバス各社からいただく送客手数料である。統一予約システム(「発車オーライネット」が、現在のところそれに最も近い存在であるわけだが)ができれば利用者が便利になることは間違いないが、集客のための原資(お金)やそのノウハウなしでシステム(あるいはサイト)だけ作っても、新しい利用者を増やすことは難しい。

「公」の立場で全国網羅的な検索・予約システム(サイト)を作るというのはチャレンジングな試みであり、会社または個人としてお手伝いできないかなあと考えることもある。ただ最後の最後には、「1人でも多くの人に高速バスを知ってもらいたい」「1席でも多く売りたい」「そのためには、相応のコスト(費用)とリソース(手間)が必要だ」と、高速路線バス事業者各社自身が考えるかどうかにかかっているのである。もし今日か明日、あの大手事業者が私のサイトと契約をしてくれたら、業界はどのように変化していくだろう? いやそもそも私のサイトが高速バス予約事業に参入した際、取扱う商品が高速ツアーバスではなく高速路線バスであったら、業界はどのように変化していただろう? そんな「もしも」に思いを馳せながら、高速バス業界のこれからを頭の中で組み立てていく作業と、それに自分がどう関わっていくのかを考えることは、私にとっては最も楽しいひとときである。





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Last updated  2009.10.14 18:21:24
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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
京帝117@ 残念でした 他にメッセージをお送りする方法を知らな…
成定竜一@ Re[1]:中央高速バス~ふたつの路線~(02/24) 京帝117さん、コメントありがとうございま…
京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
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