成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2011.08.13
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カテゴリ: 高速路線バス
私の古巣である楽天トラベル高速バス予約に、空港線ではあるが、 京成バスの路線が登場 同サイトの乗合商品取扱い第一号 だったわけだが、そこに京成の路線がまずは1路線、加わった形だ。まあ、京成の路線がいくら後から加わったとはいえ、諸般の事情を考えると、私だったらオレンジをベースにしたこのページの色合いだけは変えるだろうなあと後任たちにちょっとプレッシャーをかけてみたり。

これで同サイトでの乗合商品取扱いは15社(共同運行会社を含む)か。西鉄高速バス、南海バスといった大手私鉄直系の事業者を筆頭に徐々にだが顔ぶれも充実してきた。ツアー(募集型企画旅行)形式の商品だけ取扱っている小田急箱根高速バス、小田急バス、東武バス等を合わせると、よくまあここまで来たなあと思う。始める前から覚悟していたとはいえ、全国の既存路線バス事業者への営業は最初は針のむしろのようだったのだから。

また、昨年来、私も委員として参加してきた「バス事業のあり方検討会」に、日本バス協会を代表して経営者が参加なさっていた京成バスが、同じく神姫バス(こちらはまだツアー商品だけの取扱いだけど)とともに楽天のサイト上に登場したというのは、私自身は既に楽天を離れた身とはいえ大変光栄である。各事業者とも、予約サイトとしての楽天の立ち位置や、多くの人に高速バスの存在を知らしめ、かつ簡単に予約できる環境を提供したいという楽天トラベル高速バス予約(会社名では楽天バスサービス)の理念を頭ではご理解なさっていても、なかなか一歩踏み出せなかったようだ。今回、「あり方検討会」で、意見が合わない部分もあったとはいえ直接お顔を合わせて議論を重ねたことで、楽天(これはウィラートラベルについてもそうだが)は何も言葉の通じない宇宙人の集まりではないことをよくご理解いただけたはずだ。また「あり方検討会」中間報告書で、<一般的な旅行サイトの積極的な活用>という文言が盛り込まれたことも大きいだろう。

ちなみに、年内をめどに省令改正が行なわれ「新高速バス」制度が始まると、高速ツアーバス各社が「新高速」制度に基づいた乗合許可の取得準備に入る。停留所の確保など別の段取りもあるから、実際に彼らが乗合許可に移行できるのは早くて来年の夏ごろだろうか。詳細はまだ決まっていないが、数年の期限が切られてほとんどの高速ツアーバス企画実施会社が「新高速」に移行するはずだ(なお、移行できなかった会社は、様々な面で事実上、同じスタイルでの事業継続は困難になるはずで拒む会社はないだろう。ただ、「腐っても鯛」ではないが、「新高速」とはいえ乗合許可取得である。必要なハードルを越えられない会社が万一にもあれば、残念ながら涙を呑んでもらうしかない)。

そうなると何が起こるか? 例えば予約サイト一つとっても、楽天トラベル以外の「高速バスドットコム」「スカイゲート」「バス探」「バスサガス」などのサイトも、高速ツアーバスのみならず「乗合」の商品を取扱うことになる(多少のシステム改修が必要だが、それに対応しなければ近い将来、取扱う商品が無くなってしまう)。まずは高速ツアーバスからの「移行組」からということになろうが、既存の高速路線バス事業者にとっても、楽天トラベル以外の彼ら予約サイトを活用することも可能になるのだ。この激動のタイミングだから、さらに新しい予約サイトが生まれないとも限らない。

これまで高速路線バスは「直販」が中心であったから、基幹システム(「発車オーライネット」など)がそのままウェブのインターフェースを作って自社予約エンジンとして機能してきた。大手旅行会社系のサイトもないわけではないが、本質的には「ウェブ上での(あるいはコンビニのMM端末での)代理発券」が中心であった。「バス事業者が集めた乗客」を対象に、それまでの電話予約や窓口発券の負荷を軽減するための施策としてウェブ化に取り組んできた結果である。一方でこれからは、「一人でも多くの乗客候補に自社の高速バスの存在を知ってもらう」ためのツールとしても、ウェブを活用することになる。

基幹システムは、それが基幹システムである以上は1社1システム(最悪の場合でも1路線1システム)であるべきだが、販路は、多いに越したことはない。直営店でしか売っていない商品よりも、イトーヨーカドーでも売っている商品の方が売れるに決まっているし、さらにイオンでも売っていた方がもっと売れるに決まっている。



楽天のような予約サイトと、発車オーライネットなどの自社エンジンとの間では、当然のことながらそこに「目先の乗客の取り合い」と「価値ある(繁忙日、繁忙便の)在庫の取り合い」という競合関係が生まれる。その競合が、親しい取引先同士にも緊張感を生み、お互いを高めあうことにつながる。馴れあう関係を作ることはお互いに損なのだ。現在の私のクライアントのほとんどは既存路線バス事業者だから、その点で古巣と「やり合う」事態も発生するのかも知れないが、そのやりとりもまた、事業者、予約サイト双方をさらに強くしてくれるはずである。





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Last updated  2011.08.13 19:43:27 コメント(4) | コメントを書く


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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
京帝117@ 残念でした 他にメッセージをお送りする方法を知らな…
成定竜一@ Re[1]:中央高速バス~ふたつの路線~(02/24) 京帝117さん、コメントありがとうございま…
京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
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