直子の直筆

直子の直筆

2005年07月09日
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カテゴリ: 胆道閉鎖の三女
今の我が家にとって、見て見ぬふりが出来ない題名。

しかし、この本に書かれているのは、親兄弟からの移植ではなく、「商売」として成立しかねない、臓器売買に警鐘を鳴らすものであり、移植医療がまだ”未熟”であることへの警告だった。

「移植≠助かる≠幸せ」

という構図が頭にチラつく私には、著者である池田 清彦先生の言いたいことが良くわかる。

”良くわかる”というのは、傲慢かもしれないが、「出来ることは、何でもやってしかるべき!!」という理論には、諸手を挙げて賛成できない。

たとえば、三女に私の肝臓の一部を移植して、”助かった”とする。

しかし、三女は一生「免疫抑制剤」を飲まなくてはならなくなり、もしかしたら、好きな男性の子供を産むのをあきらめざるを得なくなるかもしれない。

それよりも、移植の予後が悪く、今と同じか、それより苦痛を伴う状況になる可能性だってある。

もし、三女がもっと大きくなっていて「何が何でも移植を受けたい!!」ということで行ったものであれば、本人も納得するだろうが、万が一



と言われたときのことを考えると、とてもとても移植には踏み切れない。

健康な私自身でさえ、生きるのがしんどいのに、ハンデを背負うのを承知で生かしてやるのは、親の自己満足ではないか・・・とさえ思う。


息子は、8歳であっけなく死んだ。

死んで”良かった”と思うことがある。

この世の中で、試練に出会わずに一生を終えることはできない。

息子の悩み苦しむ姿を、私が見ずに済んだことだけは、”幸せ”だと思える。













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最終更新日  2005年07月09日 19時24分11秒
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