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【
フランス情報】
【「クリュ・ブルジョワ」の名称の使用を禁止】
6月29日、DGCCRF(競争・消費・不正行為抑止総局)は、ジロンドワイン生産者
連盟に対し文書で、新しい格付けが制定されるまで、ボトルに「クリュ・ブル
ジョワ」と記載することを禁止することを通達した。きちんとした格付けがな
い中で、この単語を使用することはできない、としている。
(以上C.I.V.B.(ボルドーワイン委員会)より)
この決定は関係者の間では「筋が通っている」と受け止められており、新たな
格付けの制定を急ぐきっかけともなる。2003年のクリュ・ブルジョワの格付け
シャトーで構成されるクリュ・ブルジョワ連盟のガルディニエ会長は、「将来
格付けは必要」と明言する。なお、DGCCRFの文書は、どのヴィンテージから適
用させるかには言及していない。ガルディニエ氏は、「常識的に考えればヴィ
ンテージ2007年からであろう」と、述べた。2006年以前のものはすでにラベル
の印刷も終わっており、生産者と仲買人の間で契約も終了しているので、「ク
リュ・ブルジョワ」が記載できないことになると、契約破棄などの問題も出て
くるであろう、としている。
(以上U.D.S.F.(フランスソムリエ連盟)web)
(背景)
メドックのクリュ・ブルジョワは1932年に初めて444シャトーが認定された。
しかし第二次世界大戦と、1956年の大霜で、その数は94に激減していた。
2003年に見直し作業が行われ、247のシャトーが認定された。ボルドー商工会
議所がジロンド農業会議所、ボルドー・グラン・ヴァン連盟、INAOの地域委員
会とともに格付け委員会を組織した。
この2003年の選定の際の審判団の中に、クリュ・ブルジョワに昇格したシャ
トーの所有者が数名含まれていたが、審判団の中に、利害関係を持つ公正な判
断ができる立場でない人間が含まれていたことで、審判団自体の公正性に疑問
が出ていた。このためボルドーの行政控訴院(第二審高等裁判所)は今年2月
27日、2003年に決定されたクリュ・ブルジョワとそれを承認した省令を無効と
する判断を下していた。
(2003年の改訂時の情報は、フランス食の広場 35号参照)
(背景解説:AP,2/27;Sud Ouest,2/28;Decanter,2/28;vitispere,2/28;La
journee vinicole,3/1)
【カステル社がナントのネゴシアンを買収】
Le bordelais Castel s'impose dans la filiere vinicole nantaise
ボルドーのカステル社が、ロワールのナント地区のワイン生産者、マルセル・
ソートジョー(Marcel Sautejeau)を買収する。マルセル・ソートジョーは
70,000hlの醸造設備に加え、ナントでは他には見られない、5,000m2の空調
設備付きの熟成用の倉庫を持つ。
カステル社は先月、急成長しているバッグ・イン・ボックス市場に対応するた
め、バッグ・イン・ボックスではフランス第一位のフリードリヒ社を買収した
ばかり。同社もやはりナント地区にある。カステル社はワイン専門店のニコラ
を所有し、さらにヴュー・パープやバロン・ド・レスタックなどの明確なブラ
ンド戦略も取っている。ワイン部門の売上は8億8,400万ユーロ(1,460億円)。
この2軒の買収により、約1億2千万ユーロ(198億円)の売上が加わることなる。
(les Echos, 7/9)
【各国元首のシェフクラブ】
A la table des chefs de chefs
エリゼ宮やホワイトハウス、王室など各国の元首や大統領の食卓をあずかるシ
ェフたちの集まりである「元首のシェフクラブ」の30周年記念ディナーが、モ
ナコで、アルベールII世の主催で開かれた。このシェフクラブは1977年に発足
したもので、年一回、場所を変えて集まっている。この日は26名が集まった
(うちフランス人は4名)。国も言葉も違うが仕事への情熱でお互いを理解しあ
っている。
各国の元首や大統領の好みは:
モナコ王室に20年近く仕えるクリスチャン・ガルシア氏。
「故レーニエ大公は肉、特に猟肉がお好きだった。王子たちは魚や地中海の味
覚がお好き。現在のアルベールII世大公はグルメで環境問題に敏感。100%ビオ
のものやフェアトレードのものを召し上がる。また、地中海のマグロなど保護
区域のものは食べないように気をつけられている。」
フランスのエリゼ宮の食卓をあずかって34年のベルナール・ヴォーション氏。
「サルコジ大統領には、2品のアントレ、メイン、デザートをお出しする。ま
だエリゼ宮の主になられてから日が浅いのでお好みはよくわからないが、家族
で食卓を囲むことがお好き。ソースを控えた軽めのものや、海の幸などをよく
お出ししている。チョコレートには目がない」
ルクセンブルグ公国の大公家に仕えるジャック・ランブラン氏。
「ルクセンブルグでは、マダムが季節に合わせて料理をお選びになる。大公は
すべてのものを、少しずつ召し上がるのがお好き」
シェフたちにとり一番の褒美は、お皿が空になって戻ってくることだという。
(le journal dimanche , 7/15)
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