市場へ行こう。小高い丘にも上ってみよう。

2004.03.12
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カテゴリ: 日常記
ある作家が、自分の著作物が使われた国語テストを解いてみたら、「不正解」だった。

新聞の「教材差し止め 作家らが申請」という見出しに、
そんなことを思い出しました。
内容は忘れましたが、「傍線の『それ』とは、なにを指すのか。
作者の意図するところを答えなさい」とか。
そんな感じではなかったでしょうか。
この場合は、笑い話で済んだようですけど。

物を書く人は大したものだなぁと、思うときがあります。
ぼんやりとした想いとしていだいているのだろうけど、

ふだんは、特別な想いがあるわけでもないけれど、
わりとよく出会う言葉や考え方があったり。

そう思っているとき、たまたま読んだ本の中に、
「そうそう、これこれ、こういうこと」があったりすると、
「言い得て妙なり」と、思わずひざポン! 脳にピカッ!

なんだか、日常の気持ちイイ視点を見つけた。
なるほど、同じことでも、こういう見方をすれば、
もっと面白くなるんだ。
手く言い表せなかった想いを、たった数行で代弁してくれているよ。
そんなとき、すごいなぁ、この人、と。

で、同時に思うことがあります。

もちろんすごいと思うのですが、
「自分の想いを得た」は、人それぞれで違いますよね。

その本に書いてあることの中から、自分が共感・共鳴したり、
考えを深くしたり、泣いたり、笑ったり…
自分たちで、その部分を見つけたり、気づいたりしながら


同じ本を読んでも、自分が感じるところと人とが違ったりする。
違って当たり前だし、そこが面白かったり。
同じ本を、ある歳月の中で読むたびに、感じるところが
自分の中でも違ってきたりもする。
年齢や経験知など、周囲や環境との関わりも含めて、
同じ言葉に対しての接し方が変わってくるのでしょうね。

新潮文庫で長くスローガンとして使われている
「想像力と数百円」は、糸井重里さんのコピーですが、
その時々で、本の作者たちが届けてくれた言葉たちと
いろんな想いでつながっていける。
電車でも、トイレの中でも、芝に寝転んででも、
いつでもどこでも、こちらの思うままに、世界をひろげ、
こちらに呼びかけてくれるのだから、
考えたら、本ってありがたいものです。

身の周りで、さまざまな言葉や想いを
自分が思うときに投げかけてくれる人、なんて
そうはいないですよね。

日常への気づきを与えたくれた本にサンキュー。
とともに、それで自分が活気づいたのなら、
そこに気がついた、及んだオマエもえらい。
と、自分に対して言う分には、ええんでないかい。



毛布かぶって、ゴロンと転寝。なぜにあんなに気持ちいい。気持ちいいけど、
深夜に起き出し、フロ、ハミガキに至るまでのだるさがしんどい。
わかっちゃいるけど 眠・酔・酸いっと♪





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Last updated  2004.03.13 02:23:08
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