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2009.11.08
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カテゴリ: ラジオ B'z
THE CIRCLE放談 B'z×熊谷達也 ~音楽と小説の邂逅~



「Part1」 「Part2」 「Part3」 「Part4」

石垣   皆さんそうやって、いろいろ表現をなさっているわけですが。 熊谷さんみたいに孤独に作業しながらだったり(笑)、バンドセッションしながらだったりすると思うんですが、世の中にものを出していくという上で、ある程度みんな広く伝わっていくと、伝わった人たちから、「今度はこういうものを作ってほしい」 とか。 B'zなら 「B'zってこうだよね」 というような期待されるもの。 「熊谷さんの作品ってこうだよね」 って期待されるようなものっていうの、どこかしら感じると思うんですね。
松本   うん。

石垣   期待されるものと、自分自身が表現したいものっていうのに、それが一致してればいいわけですが。
松本   うん。

石垣   ギャップがあった場合というのは、どういうふうに皆さん、対処なさってるのかなと。
松本
一同   (笑)

(一瞬沈黙)

松本   うーん、確かに、もうほんと、熊谷さんも僕たちもねえ、その、「B'zってこうじゃん」 っていうのは、きっとあると思うんだけど、そこがこう、基本的には、うちはギャップを感じずに合致してやれてるよね。

稲葉   そうですね。
松本   うーん。
稲葉   まあ、そん時の僕らのその、えー、志向というか、あの、モードみたいなのがあって。
熊谷   うん。

稲葉   まあその、たとえば今回はロックでやろう。 ロックというか、もっとこう、バンドサウンドでとか、思ってやったりとか、いろんなもう少しこう~、打ち込みを使ってやりたいとかね、そのときどきにあると思うんですけども。
石垣   ええ。

稲葉   そのお~、やっぱそうやってるときも、あのお、これ、聴いたら、みんなどう思うかなという~(笑)
熊谷   うん。
稲葉
石垣   うーん。

稲葉   その、多少はやっぱり、その、人~のやることなんで、その、みんながみんな、その、「待ってました」 というものは、なかなか作れませんけども、(せき払い) そこから大外れみたいなものは、あんまりその…。
僕らも無理してそういうふうにしてるわけじゃなくて、あんまり、行かないかなと思ってますけど、その…、リスナーの皆さんも、多種多様なんで(笑)

熊谷   うん(笑)
石垣   (笑)

稲葉
石垣   うん。

稲葉   っていうことを考えて、それをやるのがベストじゃないかなと思いますけどね。
石垣   うん。 熊谷さんは?

熊谷   僕の場合は、割とわがままな性格なんで(笑) いろいろあの~、本を作り始めるときに、編集者から、「こんなアイデアはどうでしょう」 とか、「こんな感じで書いてみませんか」 っていうのあるんですけども、ことごとく無視しちゃうんです(笑)

松本   はは
石垣   (笑)

熊谷   っていうか、自分の体に正直なものしか書けないなっていうのが。
松本   う~ん。

熊谷   そんなに器用じゃないし、それがあるんで、テーマであるとかモチーフであるとか、これはもう、自分の中から出てくるものしか書きようがないんで、あまり人の意見は、ほとんど聞かないんですけれども。
ただ、本になったときに、実際に手に取って読んで、ね、もらえる、読者の皆さんが、たとえば1行目読んだとして、2行目読みたい、ページをめくりたい。 そこはすごくやっぱり、技術的なね。 あの~、文章を作る技術面もあるんですけども、途中でページを止めないようにっていう工夫は、やっぱりしますよね。

稲葉   うん。
熊谷   これは、僕はやっぱりあの、純文学の書き手じゃなくて、エンターテインメントの書き手なんで。
稲葉   ああ。
熊谷   やっぱり、そういう意味では、書く内容は別として、一度開いたら、意地でもそのままね(笑)
稲葉   うん。
熊谷   最後まで、エンドマークまでね、読んでもらえるように、少しでも。 そこの部分ではいろいろ、考えて、作業してます。

稲葉   すごい技術ですよね、それって(笑)
熊谷   (笑)
松本   うーん。
石垣   そういう伝わりやすさというか、どういうふうに接されていくかっていうところでの工夫っていうのは、それは曲づくりにおいてもあるんじゃないでしょうか。

松本   うん。 まあだから、そこはねえ、あの、(息を吸い込んで) …まあ個人的にね、僕は、その、自分の音楽~の満足っていうのはぁ、やっぱりその、聴いてくれる人が、実際にCDを買って、「よかったな~」 って思ってくれたとこで、おれの音楽って完成すると思ってるのね。
石垣   うーん。

松本   だから、なんか、そういうところに、こう、意識を持っていく~のも好きなんだよね。
石垣   うん。
松本   うん。 「こうすると喜んでくれんだろうな~」 って。
稲葉   うんうん。
石垣   へー。
松本   いう作り方してく、のもすごく好き。
石垣   こう、ツボを心得た感じが(笑)
松本   まあ、心得てるときと、心得てないときもあると思うけど。 うん。
石垣   曲づくりはそうで、稲葉さんは、詞の面ではどうですか?

稲葉   そうです…、あとはあの~、僕~がやる作業って、いわゆるその、たとえば絵を描くのだったら、少し、もう、曲が先にある…。 まあ、B'zのときはですけど。 だから少し人格が、多少ある上から、たとえば、色を塗ったり。
石垣   うん。

稲葉   っていう、のに、まあ、ちょっと近いとこあると思うんですけども。 だからそれはやっぱり、ちょっと、全体のバランスを考えての作業みたいな、ところも多少あるので。
石垣   うん。

稲葉   こういう曲に、載っける、その~、言葉とか、テーマっていうのを、こう。 やっぱり、少しちょっとこう、ひねりたい性格とかもあるので(笑)
石垣   (笑)

稲葉   そこの、こう、適度なね、そのバランスを、あの~、考えることは考えてますけどもね。 はい。

石垣   なんかこう、1つの言葉にも、2つの意味が込められてたりとか。

稲葉   その、まあ、僕の方ではそうでも、まあその、受け手にはそこまで。
石垣   (笑)

稲葉   それは、あの~、なんだろう。 そこは分からなくてもいいっていう部分ももちろんあるんですけども。
石垣   ええ、ええ。

稲葉   その代わり、やっぱりその、料理と一緒で、やっぱり、最初にタマネギをこれだけいためてるから、こんなになるんだっていう(笑)
石垣   うんうん(笑)

稲葉   ところの満足感、ですか(笑)
石垣   はいはいはいはい(笑)

稲葉   そういう…(笑)  「だからいいと思ってくれてるんだ」、みたいなところはありますけどもね。





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Last updated  2009.11.08 22:30:23


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