ナがために鐘はなる・なんの役にもたたないけれど

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2019年04月30日
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カテゴリ: 音楽
4月28日 日曜日

近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019
に今年も行きました。


今回、聞いたのは、

☆舘野泉 (ピアノ) ~多彩なる左手の音楽~
 J.S.バッハ(ブラームス編曲)シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1004)
 A.スクリャービン 2つの左手のための小品Op.9
    1.前奏曲 嬰ハ短調

 P.エスカンデ 3つの俳句(舘野泉に捧ぐ)
    1.俤(おもかげ)や姨(おば)ひとりなく月の友
    2.馬ぽくぽく 我を絵にみる 夏野かな
    3.古池や 蛙とびこむ 水の音
 池辺晋一郎 1枚の紙と5本のペン(舘野泉に捧ぐ)



☆クロージングコンサート
 大植英次(指揮) コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
 大阪フィルハーモニー交響楽団


 S.ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調OP.30

 M.ラヴェル   ボレロ



舘野さんのピアノでは、

左手の5本の指だけで、一度にこんな音色の違い、交じり具合、にじみのようなものを感じられるなんて。

病気になって右手が動かなくなっても、
ピアノをやめるという選択はあり得なかったんだなと。
そういう人のピアノを聞かせてもらった。

アルゼンチン生まれのエスカンデの作曲した、俳句をイメージした曲、

そして飛び込んだカエルはこれかーっていうのがわかって、面白かった。

ピアニストが紹介していた、他の曲も聞いてみたいと思った。


大フィル、大植さんのクロージングコンサー。
ラフマニノフは、ロシアのピアニストのリフシッツさんと。
軽やかに超絶技巧なピアニストだった。
三楽章で、え、こんな速かったっけ?って思ったところがあったけど、
ちょっとピアノが勢いありすぎたのかな。

でも、オーケストラとピアノと
一体となって、高揚するような、たゆたうような雄大な気持ちになって、
素晴らしいなと思った。

ボレロも楽しかった。
一番最初の、チェロの小さな小さな音が心踊るきっかけのようで、とても好き。

いろんな楽器が登場してきて、だんだんそれぞれの音が大きくなってきて、
そうすると、時間の流れをものすごく感じる。
あの小さい音しかなかったさっきは、もう戻らない、もうすぎてしまったものなんだ、
というのが、別に戻ってほしいというわけでは全くないが、痛烈に感じる。
生の演奏会では特に感じる。

ゆったり包まれるような心持ちになって、
明るく会場を出たのでした。






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Last updated  2019年04月30日 22時34分40秒
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なすけ@ Re[1]:2024読書メモ(12/23) ナナクリさんへ まあ、なんと!お久しぶ…
なすけ@ Re[1]:2024読書メモ(12/23) ナナクリさんへ まあ、なんと!お久しぶ…
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