●○なつ。の本棚○●

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2005年06月19日
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カテゴリ: ★★★★★な本
きたきた~~!!!って感じです(^.^)/
「精霊流し」 「解夏」 と読んできて、一作ごとにレベルアップを感じましたが、ここにきて見事に花開きました!
本当に、さださんが書いてるの?!なんて失礼なことを言ってしまうほど、素晴らしい本です。

さださんは長崎の出身ということで、「精霊流し」も「解夏」も長崎が舞台でしたが、今回は徳島を舞台に物語が展開されます。
徳島というと、そう、「阿波踊り」です。
伝統芸能である「阿波踊り」を通して語られる時代の流れ、徳島の熱気が伝わります。

全身をがんにむしばまれて死に直面する母・龍子と、故郷に帰って母を介護する娘・咲子。
未婚のまま咲子を産んだ母は、最期まで父のことを明かそうとしません。





本当にかっこいい、かっこよすぎる母です。

さださんの持ち味でもある、家族に対するやさしい気持ちが伝わる描写は、今回も素晴らしいです。
そして構成もまた、すごくいいんです!
冒頭が現在で、過去を振り返る形で物語りが始まります。
最初は冒頭の部分はほとんど理解できないのですが、物語が進むにつれ現在に近づき、なるほどと納得しながら思いかえします。
そして迎える巻末。
是非読んでみて、どう素晴らしいのか納得してほしいと思います(^^*

母として、娘として。
また医者として、患者として。
それぞれの立場で考えさせられるメッセージがたくさん込められた作品だと思います。





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最終更新日  2005年06月21日 10時53分00秒
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