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ボランティアは28ヶ所に分かれて観察と書きましたが、私が配置されたのは、オレゴン州クジラ・ウォッチングの“震源地”ディーポ・ベイです。ここには去年オープンしたばかりの、ホェール・ウオッチング・センターもあります。 クジラ・ウォッチングの現場に到着すると観察をすぐに始めたい気持ちを抑えつつ、まずは最初に事務的な手続きをします。必要書類にサインしたり、ボランティアは毎日日誌をつけることになっているので、日誌の基本事項を書き込んだり。 と、いきなりクジラが岸から500メートル位のところでブロー(潮吹き)を始めました!私は当然、書類と日誌をほっぽりだして、双眼鏡をつかみます。その距離だと双眼鏡がなくても十分観察できるのですが、ついクローズアップを見たくなってしまいます。 コククジラはメスの方がオスより体が大きくて、体長は最高で15メートル位になりますが、そのコククジラはちょっと小さめ。比較的若い個体のようです。州立公園の自然保護官のリンダさんによると、コククジラがその位岸に近づくことは結構あるそうですが、この時期(冬)にそこまで近づいてくるのは珍しいそうです。 クリスマス明けの朝ということもあって、訪問客の出足も遅く、まだ誰もいない時の出来事でした。そのコククジラは、いったん西の方角(沖に向かって)へ進んだ後、南に向きを変え、私が他のことにちょっと気を取られているうちに見失ってしまいました。残念。 でも、これはなんとも最初から幸先が良いと、一人で喜んでいたのでありました。実は一緒にパートナーを組むことになっていたベテラン・ボランティアが来れなくなったので、その日ディーポ・ベイに配置されたのは私一人。クジラ以外の観察ガイドはしたことがあっても、クジラのガイドは初めてなので、勝手がわからずちょっと不安を感じていたのですが、その不安も一気に吹っ飛んでしまいました。(続く)
Dec 26, 2005
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クジラ・ウォッチング・ウィーク初日は雨との天気予報でしたが、見事に外れて晴れ間がのぞき、視界は良好となりました。しかし、風は強く、波は高く、クジラ・ウォッチングにはちょっと厳しい状態でウィークの幕開けとなりました。 太平洋オレゴン沿岸で今の時期に観察できるクジラのほとんどがコククジラ(Gray whale)です。今年(2005年)4月に東京湾に迷い込んでしまったクジラといえばおわかりになるでしょうか。日本の沿岸にいるのは、数が激減してしまった西部系群コククジラで、推定個体数が120頭ともいわれていてアジア沿岸を回遊しています。一方私が観察するアメリカ大陸太平洋岸沿いを回遊する東部系群コククジラは、西部系群同様に一時期個体数減少の道を辿ったものの、その後の保護保全によって今は2万頭前後生息していると推定されています。 今の時期(冬)、東部系群コククジラは北のアラスカ沿岸から南のバハ・カリフォルニア(メキシコ)沿岸へ“移動”中で、その沿路にあるオレゴン沖では移動中のクジラを観察することが出来るのです。この回遊をわが同僚のボランティアは「台所から寝室へ移動中」と表現していました。というのもアラスカはコククジラの重要な餌場であり、一方でバハは彼らの繁殖場だからです。ならばオレゴン沖は“廊下”になるのでしょうか?回遊距離は8,000から11,000キロですから、なんとも大きな“お家”に住んでいることでしょう! ボートでそんな回遊中のクジラを観察することも可能ですが、私達観察のボランティアは陸上から望遠鏡や双眼鏡を使って彼らを見守ります。アラスカやバハではかなり陸に近づいてくれるコククジラがいるのですが、ここオレゴンでは今の時期移動中ということもあって、観察できるのは8キロ位沖合いを南下するクジラたちです。ですから、観察できるのは主に「潮吹き」となります。春には今度は北上中のコククジラが観察出来るのですが、やはり移動中とあって観察できるのはやはり8キロ位沖合いになります。ただ、北上中に一部の家族はなぜかオレゴン沿岸にしばらく留まるので、夏の間はかなり海岸近くで泳ぐコククジラを観察することが出来ます。 (続く)
Dec 26, 2005
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昨夜目的地に到着したばかりですが、今朝から早速クジラ・ウオッチング・ウィークが始まります。主催はオレゴン州立公園とNPOのホエール・ウオッチング・スポークン・ヒアーで、協賛としてオレゴン大学のハットフィールド海洋科学センターやヤキナ灯台Inc.(地元の灯台を管理するNPO)を始めとして、連邦政府のBLM(内務省土地管理部)や農務省林野部などなど様々な団体が名を連ねています。 天気予報の通り、朝から雨がぱらついています。雨が降ると視界が悪くなるのでクジラ・ウオッチングにはちょっとつらい天候です。もっとも今の時期はウィンター・ストーム(冬の嵐)がオレゴン沿岸に停滞するので、「オレゴン沿岸らしさ」を味わうにはいいかもしれません。雨具をばっちり装備して、いざ出陣!
Dec 26, 2005
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やっとオレゴンに到着しました。今日観た野生動物で一番印象に残ったのは、ワピチとも呼ばれている赤シカのルーズベルト・エルクでした。エルク(大角鹿)は鹿の仲間では一番大きく、首のあたりがこげ茶の毛で覆われていて、お尻の辺りがクリーム色で、大人のオスには大体7つに枝分かれした大きな角が生えているのが特徴です。草食なのになぜか上あごに(草食動物には必要ない)犬歯があったりします。 群れで生活をするのですが、繁殖期(秋)以外は、オス達とメス達はそれぞれ別行動することが多いのですが、私が見かけた群れは、メスが5頭にオスが1頭いました。「ハーレム状態」と書きたいところですが、そのオスは角の大きさからいって多分今年生まれたエルクで、まだ母親と一緒に行動しているのでしょう。あと二ヶ月位で親離れするはずです。写真はメスのエルクたちです。 ちなみに「ルーズベルト」はセオドア・ルーズベルト大統領にちなんでつけられた名前です。アメリカの大自然の保護保全に尽力を尽くしたことで有名な大統領ですが、彼の功績は野生動物の保護にも及び、絶滅しかけたアメリカのエルクの保護にも骨を折ったことから、この名前がつけられました。 もうひとつの名前、ワピチはアメリカ先住民のシャワニー族の呼び名で、大まかに訳すと「白いおしり」という意味合いです。写真を見ればなぜその名がつけられたか納得しませんか?
Dec 25, 2005
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いきなりですが、休暇をクジラ・ウォッチング・ボランティアとして過すことになりました。おもな”職務”は一般の人たちが陸上からクジラの自然観察をできるようサポートすること、クジラに関する質問に答えたり説明したりすること、クジラを見つけた時は個体数などの観察状況のレポートをまとめることなどです。場所はオレゴン州の太平洋海岸沿いで、私以外にも100人以上のボランティアがオレゴン州(ワシントン州とカルフォルニア州も各々一ヶ所)海岸沿い28ヶ所で同時にクジラ観察をします。 但し、いくらクジラ・ウォッチング・ボランティアといっても相手は自然。下手すると私自身もまったくクジラを観察出来ないままボランティアを終えてしまうかもしれません。そんな時のために、クジラ観察だけでなく、食べ物とか、地域の文化や(地形や風景の)自然など様々なことも楽しんでこようと思います。アメリカならではのちょっと風変わりな人たちとの出会いも楽しみにしています。 現在の天気予報によると、オレゴン沿岸は当分雨に見舞われるみたいです。ボランティア・コーディネーターが「このボランティア(として一人前になるに)は寒さに耐え、ずぶ濡れになることが最低必要条件です」と冗談ぽく言っていましたので、”寒さと濡れの入会儀式”を受けてきます。
Dec 22, 2005
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オレゴン州にあるクジラ・ウオッチング・センター。季節柄、屋根上にはクリスマスツリーが飾られています。
Dec 21, 2005
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