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2006.05.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「舌小帯、切っちゃったんだぁ」


助産婦(または看護婦か保健婦―着用しているエプロンの色をよく見分けないと判断がつかない)との問診時に
「今まで病院にかかったことはありますか?」との問いに「いいえ。…あぁ、舌小帯の手術をしました。」と答えたのでカルテにかかれていたのだ。

この舌小帯を切るか、切らないか、ということは、自然育児(母乳育児)関連ではよく見られる悩みだ。

分娩台よ、さようなら 「分娩台よさようなら」を書かれた明日香医院の産婦人科医の大野明子先生はその著書の中で、「舌小帯を切らないで」とはっきり書いていらっしゃるし、そういう考えの方が多い、と思います。

この舌小帯異常、というのは、舌小帯が短く、下あごにくっついていたり、舌小帯が下の歯をひっぱるように着いていたり等、舌の動きに異常をきたす、という症状で、それが全身の動き(身体の硬さ等)や呼吸への影響、おっぱいの飲み下手、おっぱいの飲み下手による母親の乳腺炎、などの症状がある、と
言われている。
更に、これは優勢遺伝なので、親のどちらかが舌小帯異常(または舌癒着症)だとその子へは必ず遺伝するので、日本人の8~9割が程度の差こそあれ、この舌の異常を持っている、と言われている。


何年経っても度々人に聞かれるし、いつか書こう、と思っていたテーマなので我が家の場合を個人的な経験談として親の立場から書きますね。


第一子(長男)
初めて舌のことを知ったのはお産をした神奈川での助産院でのこと。
1ヶ月検診時に「あ~、くっついてるねぇ。お腹もカエル腹でパンパン。この子、おっぱい飲み過ぎて苦しいんだよ。」と言われ、舌癒着症についての症状が書かれた小さな用紙をもらった。
そこに書かれていた症状があまりにも我が子と重なって驚いたものだ。手足の大理石状模様(要するに冷えている)や、反り返る姿勢(横抱きしにくく、縦抱きを好む)など等。
そして、舌癒着症の手術をしてくれる耳鼻咽喉科が同じ神奈川県の大和市にあることを教えてもらった。

その時から、私の頭の片隅には、(いえ、片隅といわず、半分を占めていたかも)いつも舌癒着症のことがあり、その視点から我が子を見ていた。あまりにも長く泣きつづけると(でもせいぜい10分とか15分だったんだろうけど)「これは舌癒着症のせいで呼吸が苦しいんだ!」と確認するように思っていたものだ。

舌癒着症について、夫や姑にも話し、手術についてどう思うか、と恐々ながら聞いてみたけれど、姑は「わからない・・・」と困ったようだったし、夫は「そういうこともあるのかもしれないけど、手術時に麻酔する、ということのほうが心配」という意見だった。
私も小さい子に麻酔して万が一のことがあったら、と思うとなかなか手術する、という気持ちを固められなかったし、舌癒着症の影響、と言われる身体的症状は軽減していっているような気がして(これも思い込みたい、というところもあった)本当に揺らぎまくっていた。

手術を受けさせるか、受けさせないか
手術をするとしたらどこで受けさせるか(神奈川以外に自宅のある九州地方では長崎の
病院を教えてもらったが、手術費用や麻酔(局所麻酔か全身麻酔か)など大きく違いがあって、そこでまた悩んだ。(安いほうがいい、局所麻酔がいい、というのではなく、この費用の差や全身麻酔に踏み切る時期の差は何を意味しているのだろう、ということを考えて)


もちろん、実家の両親にも相談したが、母は手術大賛成派、父は「この子が大きくなった時になんて思うかだよなぁ」というようなことを言ったと記憶している。

早めに帰省していた私達親子に遅れて上京した夫とは手術前日にすごく意見がわかれて公園で「何があっても俺は知らんからな。どうせお前の思うようにするんだろ、勝手にしろ!」と夫に言われて落ち込んだ記憶もある。

既に我が子は8ヶ月になっていて、手術は全身麻酔で行い、費用も7万ほど。それも生死に関係のない舌癒着症、という症状の改善のためにする手術。夫の反応にもものすごく共感できてしまう気持ちが自分の中にもあったのだけれど、反対されるほど、納得させたい!という気持ちや、当時抱いていた助産院に対しての絶大過ぎる信頼感というものが手術を受ける、という選択をする私の背中を押したんだ、としみじみ思う。

診療所では血中酸素を計ったり、麻酔や手術についてもとても丁寧な説明があったり、と信頼できる対応を受け、その時はもう迷う、というより祈る、という気持ち。

全身麻酔の手術は親子で前泊するのだが、そこで同室になった親子の場合は、遠く大阪あたりから来ていて、お座りが遅い、というので小児科の先生が「舌かも」ということで、ここに行き着いた、ということだった。


術後は舌の動き方が変わるので、最悪、おっぱいが飲めなくなることもある、ということも説明されたが、おっぱい星人だった息子はその日の夜にはおっぱいが飲めて、その時に本当に肩の力が抜けてホッとしたのを覚えている。

術後に気になっていた症状が改善されたか、というと、実は私自身はあまり記憶がなく、むしろ気になっていた舌の手術が出来たという満足感、安心感が大きかった。
確かに術後の1ヶ月検診時に測った血中酸素の量は格段に増えていた。ただ、時間が経つにつれて、夫のほうが手術の効果を感じていた。


第二子(次男)
第一子の手術で効果を実感した夫は、
「次は局所麻酔のうち(その診療所では3ヶ月まで)に早く切れ!」とも~のすごく手術に前向き。
第二子も里帰り出産で同じ助産院だったので、産後2ヶ月前に同じ診療所で診察を受け、すぐに手術をしてもらった。次男の場合は舌小帯の長さが割と長かったので、くっつき度は長男よりは軽かったが、長男の時は手術をしたのが生後8ヶ月、ということで、手術自体の恐怖、というか影響が精神的に残りやすい、ようなことを言われ、私もそれを感じていたので、早く切れてラッキー、なんてホントに晴れ晴れとした気持ちだった。夫も、良かった、良かった、という感じ。

第三子(長女)
今度は福岡でのお産。
第二子の時からお世話になり、信頼を寄せていたおっぱいマッサージをしてくれる助産婦さんに生後1ヶ月の時に診てもらったところ「この子は切らなくていいんじゃない」と。
疑心暗鬼の私は生後2ヵ月目にまた診てもらったが、それでも「うん、切らなくていいよ。」とのこと。
確かに舌癒着症の症状や育てにくさは感じなかったので、切らないことを選択した。
現在3歳だが、不都合は全く感じない。これで「舌は本当に切るべきか?」という気持ちがまた湧き起こった。

第四子(次女)
こちらも福岡でのお産。
生後すぐは自分の中では「舌は切らないでいこう」という決意に近いものがあった。
実際、舌癒着症の症状は新生児期から生後1年くらいまでには舌が原因でなくても起こりうる症状がほとんどなので、少々の育てにくさは個性と思って引き受けよう、と思ったのだ。
・・・ところが、次女は反り返りがとても激しく、ものすごく抱きづらい上、結構泣く子だった。この「泣く」という赤ちゃんにとっては当たり前の行動だが、今回の場合は私の感にひっかかる、少し苦しそうな泣き方だった。
第三子までお世話になったおっぱいマッサージの助産婦さんは東京へ行ってしまっていたし、舌のことで診てもらえる信頼できる人が思いつかなかったのと、専門家にばかり頼らず、親としての自分の判断を重んじたかったのもあって、初めて冷静に舌の手術について考えた、というのが本当だ。
夫とも「うーん、切ろうか」「やっぱ大丈夫じゃない?」なんて会話を時々交わし、生後2ヶ月、姑も認める「体のつっぱり」が大きな決め手となって、舌小帯の手術をしてくれる市内の歯医者さんに診察予約をとった。
この歯医者さんは、東京へ行ってしまった助産婦さんがまだ福岡にいる時、親の私が手術をするなら「ここはレーザーメスでやってくれるらしいわよ。私は直接知らないんだけど、連絡してみたら」と教えてくれたところだった。その歯医者の連絡先はずっと手帖に書きとめておいたので、すぐに電話することが出来た。
電話の対応もとてもよく、説明も丁寧で、好印象だったので、そこで手術に必要がない、と言われれば、それに従おう、ということで夫婦で意見が一致していた。(夫と私の目から見ると、結構くっつき度高いな、という感じだった。)
受診する時は夫もたまたま時間がとれて急に病院で落ち合えたのだが、受診の結果、手術したほうがいい、ということで、局所麻酔でやはり10分ほどの手術が終了。特に手術室に入るわけでもなく、歯医者の診療台で行われていた。

術後、パソコンの写真をつかって、舌がどういう状態で術後どう変わったか、ということを説明してくれて、こちらの細かい質問にも丁寧に答えてくれて信頼できるお医者さんだった。

そして術後の変化を1番実感できたのが、今回だった。
術後、帰宅してその夕方(麻酔が切れた後、痛みでひと泣きした後)笑顔は出るわ、落ち着いて抱っこされるわ、で感動モノの変化だった。夫婦、さらに姑もびっくり!という変化。この子が1番くっつき度高かったんだろう、と推測できる。





と、これが我が子達の場合。
私が「舌癒着症」と「舌小帯」と異なる表記をしているのは、各々の診療所の診断名に合わせているのと、正確には微妙な違いがあるのかもしれない。
舌の癒着しているところまでメスを入れるのと、舌小帯の部分のみにメスを入れるのと、という違いがあるように思うが正確ではないので、知りたい方は調べてくださいね。

私達夫婦が、
第四子でものすごく効果を実感したからといって、
また4人の子どものうち3人が手術を受けて切っているからといって、
この舌の手術について悩んだり迷ったりしている人に
「いいよ~。切りな~。」と勧めるか、というとそれははっきり言って否、です。
正確に言うと、勧めもしないし、止めもしないです。
その子どもの様子をよく見て、親の感を信じて、そして手術先への信頼度を確かめて、先のことも考えて、家族で話し合って決めるしかない、と思います。

ですから、あくまでも“我が家の場合”です。






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最終更新日  2006.05.26 00:14:37
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