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7月14日に行った、はじめてのシュタイナー教育講座最後の5回目を振り返りますテーマは「本物に触れる体験を」2歳前後の子どもたちと一緒に、みんなで、ジンジャークッキーを作りながらお話させていただきました。(2歳になる女の子の誕生会も)本物、というのは、何も、本格的な芸術作品を見るとか、クラシックを聞く、とかではありません。現代の生活には、人工的なものがたくさんあります。お菓子ひとつとっても、袋からザザッと開けて出せば簡単で手間要らずですが、何から作られているのか、どうやって作られているのか分からない、ブラックボックス化しているものばかり。だけど自分でお菓子やお料理を作ってみると、材料はごくシンプルで、いかに市販の加工食品に添加物が多数使われているか気づきますよね。加工食品やジャンクフードを食べ慣れている人は、味付けの濃いものを好む傾向があって、病気のリスクが高まりますし、素材の味を生かした料理に満足感が得られなくなります。また、材料から作る体験をすることで、子どもは物の成り立ちを知り、物事を見通す力、やり遂げる力、生きる力をつけ、作り手、引いては社会への感謝や、物を大切にする気持ちを抱きます。学校で、道徳の時間に頭で教えるより、小さいときから、人と一緒に何かを作る、何かを成し遂げる、そういう体験の積み重ねが他人への共感を育むのに、なにより大事では。料理のお手伝いでもいいし、たまには子どもとお菓子作り。遊びのつもりで、汚しても大目にみられるようにレジャーシート敷いてやるのもいいですね。クッキーなら、バターの代わりに植物油を使う自然派のレシピがお勧めです。バターより扱いが楽で子どもも捏ねやすいですよ!自然の素材のおもちゃは、手触りや香りや色目からの癒しの効果があり、プラスチックのおもちゃに比べて神経を落ち着かせてくれます。子どもができる前はよく音楽を聞いていましたが、人工的な音であるCDは幼児の耳によくないと知って、子どもといるときはCDは聞かなくなりました。お母さんがわらべうたや童謡を歌うと、子どもも自然に覚えて、一緒に歌えるようになったらそれが子どもとのコミュニケーションにも繋がります。子どもがCDを聞きながら踊ったり、曲を覚えて歌ったりすることも微笑ましいけれど、やっぱり小さければ小さいほど、最初は、お母さんとのコミュニケーションを通して音を楽しむ体験をたくさんした方が、子どもの心の栄養になります。シュタイナー教育の幼稚園の場合、スピーカーもなく、先生は、竪琴「ライアー」や鉄琴「グロッケン」などを奏でます。ライアーは「千と千尋の神隠し」主題歌に使われていた楽器、といえば、その音色がわかる人が多いでしょう。グロッケンも、優しく繊細な、天から流れるような音色。お遊戯(ライゲン)では、絹の布が使われて、絹が優しくほほを撫でる感触や風に絹が翻る様子。どれも言葉では言い表せない美的な経験であり、感性を磨きます。子どもの手仕事にも、羊毛や絹を使ったり、草木染め体験をしたり、本格的な仕上がりの、長く使えたり飾っておけるものを作ります。子ども騙し、という言葉とはまったく逆の発想なんですね。とはいえ、家庭でできることには限りがあります。すべてを完全に自然素材に、とかなんでも一から作らないと、とか完璧主義にならなくてもいいと思うのです。どこか取り入れられそうなところからやってみて、気持ちいいな、とか、楽しいな、とか思えたら続けてみる、そんな風に、気軽に試してほしい。ブログでは書ききれなかったたので、シュタイナー教育に興味を持ったら、ぜひ本を読んでみてください。私も、シュタイナー教育的にも、一般論的にも、我が子の子育てを完璧にできてきたわけではありませんが、子育てって楽しいな、と実感しながら子育てできているのは、たぶん、他の子と比べたりしないこと、そして、私が好きなことをやってきたから。みんなが子育て楽しい!と思える社会になることを願いながら、締め括ります。とりとめなく書き付けた話ですが、もし聞きたい方がいましたら呼ばれて行きますのでお問い合わせください。
2014.07.14
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7月7日の講座では、今月ちょうど2歳になる子がいたので、親子サークルでもやっていた誕生会の「星の子のお話」をしたあと、うちで焼いたパンをみんなでいただきました。誕生会ではこんな扮装をします。写真はうちの子が4歳のときの誕生会のもの(参考に)4回目の講座は、テレビとの付き合い方、でした。テレビに対する禁忌をどう捉えるかは、シュタイナー教育の踏み絵みたいなもので、あまりにもテレビが日常化している現代で、テレビを見ない生活を想像するのは難しい人が多いと思います。だけど、シュタイナー教育でこう言われているから従う、という態度なら強制されてやっているのと同じで、無理がたたって続かないものです。もちろん、自身がテレビに興味なく、家族の理解がある人は、テレビ無しの暮らしを実践すればいいですが、夫や祖父母の無理解に悩んでいる方の方が圧倒的に多いですよね。かくいう私も同居ですし、理想と現実のはざまで悩みながら子育てしてきて、はっきり言えるのは、できる範囲で工夫するだけでも全然子どもへの影響は違うということ。なんでテレビを見せない方がいいのか、まずはそこから考えていきたいと思います。講座では最初に、最近の脳科学研究による、長時間のテレビ視聴が子どもの脳の発達に悪影響を与えるというニュースを紹介しました。これまでにも、小児科医からの警告があったので、いわゆる教育熱心な家庭でもテレビ視聴時間を減らす傾向はあると思います。もし家族が子どもの前でテレビをつけっぱなしにして困っている場合は、こういうニュースを読んでもらいましょう。(検索すればいろいろあります)さて、赤ちゃんは病気に対する抵抗力、消化力が弱く、自分の身体を支える力さえありません。そんな乳幼児に激辛料理を与えたり、不衛生な環境においたり、不安定な高い所に放置したりする親は普通はいませんよね。五感に対しても同じように、大人が気を付けて感覚を守らなければならない。それが2回目にも話した「覆い」ということ。赤ちゃんは全身が感覚器官、と言われます。大きな音がしたら体全体でびくっとするように、大人にはなんてことない音さえ赤ちゃんには大きな刺激になることは誰しも理解できるはず。大人は周りの音や目に見えるものや刺激を無意識に選別することができていますが、赤ちゃんは全ての感覚が開いていてそれができないので、絶え間ない音や刺激の洪水のなかにいると、神経が高ぶって興奮したり、逆に外界からの刺激をシャットアウトして感覚が鈍くなったりします。昔、私がインドのカルカッタに行ったとき、けたたましいクラクション、話し声の大きさなど、喧騒のすごさに精神的に参ったことがありました。耳慣れない音の洪水のなかでは、音の選別が難しく、それが心身に影響することを実感した経験です。生まれたばかりの赤ちゃんも、はじめての音に囲まれています。自分が生きていくのに必要な音(自分に栄養を与えてくれる人の声)はどれか、次第に聞き分けていくときに、いろんな他の音がしていたら混乱し疲れてしまうのではないでしょうか。乳幼児は、音の刺激と同じように、光の刺激にも敏感です。ポケモンショックが起きて光が心身に影響を与えることは広く知られるようになりましたが、少なくとも乳幼児に対してテレビを積極的に見せる必要はまったくないです。子どもは基本的に体を動かすのが好きで、落ち着きがないものです。なのにテレビを見ているときは、じっと体は固まったまま、まばたきもせずに見入っています。そんな様子はとても不自然です。頭のなかでは、ただ目まぐるしい映像の変化を追うだけの、受動的な状態が続きます。自分とは無関係のシチュエーションが展開するだけなので、面白い言葉を真似たり歌を覚えたりしたところで、深く意味がわかっているわけではありません。試しに幼児期に見ていたはずのアニメのストーリーを思い出そうとしても無理なはず。(主題歌などをよく覚えているのは反復による刷り込み)宮崎駿はファンから「うちの子はトトロを100回見ました!」と言われると「見るのは年に1回くらいにして、あとの99回は外に出て遊んでほしい」と思うそうです。私も宮崎駿の映画大好きですが、トトロに描かれているような子ども時代の瑞々しい感性は、野を駆け回ったリアルな体験からしか育まれないのです。テレビを見たあと子どもがぐずったり、騒いだり、走り回ったりすることがよくあるなら、長く見せすぎかもしれないし、テレビに子守りされていても心はちっとも満足できてないのでしょう。乳幼児に対しては、何よりも周りの人からのあやしかけ、言葉かけ、関わり合いが必要です。テレビを長く見ても乳幼児の語彙は増えませんが、たくさんの会話がある家庭で育った子ほど語彙が豊富だそう。それは、外国語教育に関しても同じ。生身の人間の会話を聞いている場合と、DVDの会話教材を聞いている場合では、前者の方が早く確実に身に付くんですね。ほとんどの場合、子どもがテレビを見出すのは親の都合。家事をしている間、静かにしてほしいから、とか、親自身がテレビを見たいから、とか、もしくは、テレビがつけっぱなしが当たり前の環境になっているか。親が良かれと思って幼児向けの番組を見せる場合もあります。通園するようになれば、友達同士の話題に入れるように見る番組が増えるでしょう。では、今まで普通にテレビを見てきた乳幼児のいる家庭が、どうしたらテレビを見る時間をコントロールできるのか。まずは自分にとってテレビってなんなのか、自分自身に問うてみること。もし大人がテレビが無くても平気なら、子どもにはテレビが壊れたといってしまってしまえばいいです。でも、やたまには見たい番組もあるし…とか、好きな俳優の出るドラマだけはどうしても見たい…とか、ママにとっての息抜きや趣味なのであれば、テレビ無しが当たり前の境地になるよう努力しているあいだに子どもが成長してしまうし、無理に我慢してイライラしていては、子どもに優しく接することができなくて本末転倒ですよね。(って、正当なシュタイナーの考え方ではないと思いますが^^;)私も夫も、映画を借りて見たりドキュメンタリー番組を見たりするのが好きなので、テレビを無くすことができませんでした。代わりに、子どもたちが小さい間、テレビボードに布を掛けて、普段の視界から消していました。これは、小さいうちに始められればかなり効果は大きいです。子どもが2、3歳以上なら、急にテレビに布をかけたくらいでは、自分で布を取ってしまうでしょうし、見せろ見せろと言ってきかないでしょう。テレビより他の遊びをしようと誘ったり、気が向くようにおもちゃや遊ぶ場所を工夫したりして、一緒に遊んであげる必要があります。料理中にこそテレビを見せておきたい、という場合、子どもが昼寝している間に下ごしらえをすませておき、夕方は散歩する方法も。もしかしたら逆に夜早く寝てくれるようになるかも。でも昼寝している間の貴重な時間は自分のために使いたい!という気持ちも十分わかります。私もそうでした。代わりに、料理中に子どもが側で遊べるよう工夫していました。それでもやっぱり料理中にテレビを見せておきたい場合や、子どもに見たい番組がある場合、録画しておいて、決まった時間だけ見せるようにして、テレビのリモコン操作権は大人にあるというルールにしておくべき。子どもがすでに自由自在にリモコンを使っているなら、大人しか使えない機械ってことを繰り返し話して聞かせるしかないです。(子どもが怒って放り投げたら幸い、壊れたことにして、汎用リモコン機に換えて、大人しか使えないことにするとか)今まで通りテレビが見られなくて飽きてぐずるかもしれませんが、退屈したときこそ、子どもは遊びの才能を発揮できます。自分で遊びを作り出せる子は、絶対に大人になってからも、転んでもただじゃ起きない、生きる力の強い人間になります。これこそが、テレビ(ゲームやスマホも含めたメディア)に頼らない子育ての、一番重要なところ。テレビを見せる場合でも、親も一緒に見て感想を言ったり、一緒に歌を歌ったりして共通の話題が増えるようにできれば、コミュニケーションの方法と前向きに考えられます。一人で見せっぱなしにしておくよりずっといい。もし、どうしても一人で見させる時間が長くても、一部だけでも一緒に見たり、どんな話なの?と聞いたりすると、子どもは喜んでいろいろ話してくれますよね。うちの場合、特に長女の時は、7歳くらいまでほとんどテレビを見ていませんでした。子どもに「見たい」と頼まれたときは、その気持ちをよく聞いてあげた上で、毎週毎週決まって見るようになるのが嫌だったので、アニメ絵本を読んであげたり、Youtubeで1話見せたりしてあげて対応していました。ヒーロー物でも、プリキュアでも、幼児のごっこ遊びは変身ポーズを真似したり歌を歌ったりするくらいだから、物語がどうこうじゃないんですね。たまの楽しみとして映画のDVDを見せるという方もいました。友達との付き合いにおいて、テレビを見てないことで話題についていけない場合はあるようですが、知らない話題であっても聞き役になることでその場を共有できるコミュニケーション力ってありますよね。もし、子どもが卑屈になったり、自信をなくしたりするような様子が見られたら、その気持ちをよく聞いてあげることが大切。だけど、じゃあ子どもの希望する通りに何でも見せましょう、というのではなく、基本的な方針は大人が決めるべきことで、自分の家ではどういうルールで付き合っていくのか、家族と相談してベターな方法を考えていければ、子どもに対しても、芯のある対応ができると思いますよ。講座のあとは、みんなゆっくりおしゃべりをして、楽しいひとときを過ごしました。テレビについてはまだまだ書き足りないくらいなので、後日、また改めてまとめようかなと思います。
2014.07.08
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6月30日の「はじめてのシュタイナー教育」第3回は「おもちゃの選び方」がテーマだったので、ちょうど子どもたちと一緒に、我が家のおもちゃコーナーで遊びながら話をしました。極端なことをいえば、既製品のおもちゃは必要ない、というのがシュタイナー教育の考え方です。赤ちゃんのなら、おもちゃを与えるよりも、お母さんが手遊びやわらべ歌で一緒にたくさん遊んであげてください。歩けるようになったら、散歩の途中でひろった木の実、枝、布、紐、貝殻、石、などをカゴに分類して棚に並べておくだけで、子どもは驚くほどの発想力で、いろんな遊びを思いつきます。(口に入れる時期は大きさに気をつけてください)大人と同じことをマネしたがるので、母親がお料理しているそばで、いらないお鍋とお玉を渡してあげるとかすれば、意外と一人で遊びます。素材も、人工的なものだと手触りや温度が均一的ですが、自然のものは、それぞれにぬくもりや肌触りが違っていたり、匂いがあったり、そのことによって子どもの感覚が育っていきます。また、既製品は決まった使い方しかできないので、子どもの想像力が発展していきません。素朴であればあるほど、子どもの自由な発想が刺激されます。既製品であっても自然素材のおもちゃの良いところは、飾ってあっても、たとえ散らかっていても、ウルサク見えないこと!これだけでもお母さんのイライラが減りますよ~。おもちゃは、おもちゃ箱のような大きな入れ物に雑多に放り込んで蓋をするより、できれば「見せる収納」「飾る収納」がお奨めです。とくに小さい年齢の子には、目に入らない=存在しない、のと同じ。子ども自ら遊びに夢中になる仕掛けとして、ストーリー性のあるおもちゃの置き方を工夫してください。スペースの都合で、子どもの遊びコーナーのようなものを用意するのは難しい場合もありますが、ついたてやカーテンなどで子どもの空間を作ってあげると集中して遊べます。(ただし、お母さんが見えなくなると不安で遊べない子もいます。心理学的には、良好な母子愛着関係が築けている子は、お母さんから離れて遊ぶことが容易いといわれています。)お人形については、1歳くらいにはてるてる坊主に目を付けただけの素朴なもの、2歳~3歳くらいなら柔らかい抱き人形、子どもが自分で着替えができる年齢になって、やっと頭部や手足がしっかりした着せ替え人形を与えればよいと考えます。うちの長女のウォルドルフ人形、末っ子が1歳11ヶ月のとき、顔にクレヨンで落書きしてました(T_T)。うちは下の子のいたずらだから仕方ないのだけど、ほかのおうちでも、お人形をもらった子が顔にメガネを書いちゃった、とか、髪の毛ザンバラに切っちゃったとかたまに聞くので、着せ替え人形はやっぱりむやみないたずらをしなくなる4歳以上向けですね。すでにプラスチックのおもちゃが沢山あって・・・とか、おじいちゃんおばあちゃんからのおもちゃが・・・とか、思い通りにはできない悩みがみんなあると思います。少しずつ自然の物を増やしていくとか、半々くらいの割合にするとか、あらかじめ祖父母には「こういうのが欲しいんです」とカタログ等で伝えてみるとか、できる範囲で取り入れてみてくださいね。さらにうちでは、シュタイナー教育とは関係なくなりますが、工作に使える紙や箱など、すぐ使えるようにしてありました。ハサミにも興味を持ったらどんどん使わせていました。シュタイナーの幼稚園では、羊毛などの素材を使った手芸や草木染など、自然派な手仕事をよくやりますが、家庭ですぐ材料も揃いにくいしマネしずらいのも確か。親子で一緒に工作したり、折り紙したりするのもいいと思います。最後に、参加者みんなで手遊びやわらべ歌で遊んで終わりました。次回はメディアとの付き合い方について、です。
2014.07.04
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