ねこっぽ雑記

ねこっぽ雑記

2004年05月13日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 今日は新橋演舞場でスーパー歌舞伎「新三国志3」を観劇してきました。当日券で観劇したのですが、場所は7列目の花道隣という非常においしい席。結構当日券としていい席が残っていることってあるんですよねぇ。
 ちなみにこの席でもう一つおいしかったのは、斜め前に宝塚歌劇団の彩輝直さん、彩那音さん、美々杏里さんがいらしたんです。凄い偶然でした。
 さて「新三国志3」のあらすじを。
【孔明の死より数年の後。魏・呉・蜀の三国が争う戦乱の世はいつ果てるともなく続いていたが、かつて翠蘭(「新三国志2」に登場する孔明の恋人)が弾いた曲『長想思』は三国の隔てなく敵国においても歌い継がれていた。
魏の武将であった姜維は、孔明に心酔してその志を継ぎ、今は蜀軍の先頭に立って大国魏に戦いを挑んでいた。一方魏の武将謳凌は天下掌握の野心を抱く総督司馬仲達らの策略によって魏の国を追放される。かつての友・姜維に再会した謳凌は、弱小国ながらも戦のない平安の世を目指す蜀の理想の国づくりに心を動かされ、そして春琴の奏でる『長想思』に心を癒される。一方魏の国内では司馬一族による恐怖政治が進み、蜀への大規模な侵攻がはじまった。
蜀の都・成都は陥落目前。未来の理想の国の設計図ともいえる学問所も焼け落ちる。司馬一族のはじめた愚かな戦を止める為、謳凌はかつての部下や仲間たちの前に立ちふさがる。謳凌は命を落とすが、その訴えに心を動かされた兵士たちは戦いを止め、剣を収めるのだった。】


 謳凌役は猿之助さんの代役で大抜擢の段治郎さん。本当に持てる力を出し切って演じているという感じでした。2ヶ月の長丁場なのに1回の公演(しかも私が観たのは夜の部)であれほど頑張ってしまって倒れたりしないかしらと心配になるほど、すべての面で力いっぱい演じていました。正直なところ段治郎さんが力いっぱい演じている分見ているこちらにもエネルギーが要求されて疲れてしまうのも事実です。技術的な面で「うーん…」と思わずにいられないところもある。でも段治郎さんの必死なまでの奮闘振りを前に、何も言えなくなってしまいました。猿之助さんの心を継いで、精一杯演っているということは痛いほど伝わってきました。
 それにしても段治郎さんの謳凌は若いし背も高いし非常に格好いい。そしてなんと言っても見せ場は立廻りシーン。段治郎さんはJAPAN ACTION CLUBの試験に合格したことがあるのだそうですが、ホントすごいですよ、立廻り。歌舞伎らしさは薄いですが、それだけに新鮮だし格好いいです。面白かった~。
 謳凌の恋人で姜維の妹・春琴役は笑也さん。去年より少女っぽい部分が増えた春琴でした。何よりも心を込めて演じているのが非常に好感が持てました。ちなみに今まで春琴と謳凌が並ぶと春琴の方が背が高かったのですが、今回は謳凌と春琴の身長のバランスがなかなかで、それだけでも惚れ惚れとしました。

 ところで姜維伯約が燃えさかる成都に向かって出陣していく時の踊りがあるんです。通称「ベルばら踊り」というんですが(笑)。というのはここの踊りは宝塚の「ベルサイユのばら」の出陣シーンから戴いてしまったものなんだそうです(確かに他の踊りとは異色で、振りも宝塚っぽい。)。で、今回私の斜め前には本物のタカラジェンヌが3人。「ベルばら踊り」を観て一体どんな反応を示すんだろうと興味津々で観察していたのですが(ごめんなさい)特別な反応はなし。ちょっとつまらなかったです(泣)。
 魏の女王・静華と馬潤は笑三郎さん。静華役は相変わらず美しく、「笑三郎さんはスーパー歌舞伎だと特に輝く気がするなぁ…」と感じました。静華は紫を基調とした衣装を着ているのですが、この衣装も上品で好きです。
 猿之助さん休演で、本来段治郎さんが演じるはずだった馬潤(「新三国志2」に登場した馬謖と才鴻の息子)を笑三郎さんが演じたのですが…うーん…あまりひねくれていなかったのが物足りなかったです(馬潤は酒と麻薬に溺れているような役。最後は学問所を守って死んでいく。)。どうしても去年の亀治郎さんのほうがよかったなぁと思ってしまいました。仕方のないこととは思うのですが。ちなみに笑三郎さん演じる馬潤を観て、段治郎さん謳凌が「あれが馬謖殿の息子か…」と言っていたのに大笑いでした(段治郎さんは「新三国志2」で馬潤の父である馬謖を演じていた。)。
 「新三国志」三部作に全て登場する彩霞は門之助さん。門之助さんの彩霞はおばあちゃんなんだけどかわいいところがあって好きです。あと劉備たち3兄弟の時代から今までをずっと見てきた者としての台詞があるのですが、あそこも好き。去年はあの場面で拍手が起きなくて残念だったのですが、今回はしっかり拍手が起こって私もここぞとばかり拍手してきました。
 本当はもっと多くの役者さんの感想を書きたいのですが切りがないのでこの辺で。総評としては1、とにかく段治郎さんが頑張っていた。 2、猿之助さん、段四郎さん、亀治郎さんがいなくなったことで、歌舞伎らしさが薄くなってしまったのは否めない。 3、去年の台本から随分カットしたらしく、あっさりしすぎなくらいすっきりした(上演時間が10分短くなった)。……といったところでしょうか。
 とにかくいろいろと感じることの多い「新三国志3」でした。桃の花びら(最後の宙乗りシーンで、客席に大量の桃の花びらが降ってくるのだ!)をどっさりもらって帰りました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年05月16日 23時22分08秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: