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2007年03月16日
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「岩波の小さい本」と呼んでいるシリーズ(正式名称がわからない~)を、私が幼い頃母がよく買って来ていました。

『機関車やえもん』とか『ちいさいお家』とか『ものぐさトミー』とか『人まねこざる』シリーズとか。

どれも大好きで、今も脳みその奥~~のほうの、「大切なもの」ファイルの中に入っていて、本屋や図書館で見つけるととても嬉しい気持ちになります。

たくさん買ってもらったので、なかにはイラストが地味で、「お母さん、何でこんなの買ってきたの?」と思うようなものもあるわけで、その中には「山のクリスマス」とか「百枚のきもの」とかがあるわけです。

それが、大人になると「あ~あれ、いい話だよね」みたいになってくるから不思議。

読み返すどころか、その本を見たわけでもないのに、突然思い出してそう思うのです。

特に「百枚のきもの」は、話の筋をはっきり覚えているわけではないのですが、クローゼットに百枚のきものが本当にあったんだ!と、茶碗を洗っているときに突然感動したので(読んでからウン十年?十ウン年?経ってたと思う 爆)、自分の鈍感さ?加減に爆笑してしまいました。

それから更に年月を経た今日、図書館のオススメコーナーに「百枚のドレス」という本を発見してびっくり。

本のサイズは違うけれども、この淡い色使い、はっきりしない輪郭、イラストも間違いなく「百枚のきもの」です。あれ~?いじめを考えるようなコーナーに何故この本が。



いじめられるほうでもいじめるほうでもなく、いじめる子の親友という立場の女の子の気持ちが丁寧に描かれています。これを読んだ当時の私は、たぶんこの程度でワンダ(いじめられっこ)が傷つくとは思わなかったし、マデライン(いじめっ子の親友)がくよくよするということもまったく理解できなかった。

実は、ワンダのようなからかわれかたは私もよくしていました。うちはワンダのような劇的な貧乏ではなかったけれど、私はだらしなくて毎日(本当に毎日)同じ服を着て平気だったし、服のすそで鼻を拭くなんて朝飯前だった(爆?)。男子はもちろん私のことを気持ち悪がったし、女子は私をバカにしていたと思う。よくいやな気持ちにはなったけれど、その人たちを嫌いだとも好きだとも思わなかった。理解してなかったし、しようとも思ってなかったと思う。

そんな私は、最後なぜマデラインが「ワンダは私たちのことが好きだったのよ」と泣いたのか、よくわからなかったと思う。今日読み返してみて、読んだ当時「マデラインは、ワンダともう会えないのが悲しくて泣いてるのね」というようなことを思ったことを思い出した。「後悔」という言葉の存在を、体験する前に知る機会を逃してしまう、大変もったいない誤解だったなあ。

雪に映るクリスマスツリーのライトを見て、女の子同士で「ワンダの絵には、この色が全部つかわれていたわね」と話すところとか、とてもよい。今度借りてきて、もう一度丁寧に読んでみようかと思います。









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最終更新日  2007年03月16日 15時17分18秒
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