よく読まれている記事一覧 | にゅーハチのブログ

かわいそうなヒルダ・ビダン

カミーユの母、ヒルダ。ガンダム屈指の悲惨な死を遂げた人物です。 Vガンダムのウッソの母の死に様も酷いですが、ノーマルスーツも着せてもらえずビジネススーツ姿で狭いカプセルの中に閉じ込められ宇宙に放り出された挙句殺されたので、ヒルダの方が凄惨と言えます。実際ヒルダは恐怖におののいています。外が見えないならまだしも、暗黒の宇宙空間が全周囲丸見えですから。しっかりとした救命ポッドに宇宙服を着せてもらえたSEEDのフレイはまだマシです。それにしても、ヒルダはそこまで酷い死を迎えなければならないほど、罪深い人物なのでしょうか。カミーユが軍人に暴行を働いた時も、ちゃんと身元引受けに赴いています。カミーユが物語終盤にハマーンと意識を共鳴した時に見た母との写真では、穏やかに微笑んでいてカミーユも懐いています。幼児期はいい母であったことが伺えます。それに比べてZガンダム1話では、若干神経質な感じです。やはり親子ですね。過労気味な為か頬がこけてしまっています。真面目で手が抜けない性格のようです。愛人を作り家族と向き合わない夫と、すぐキレる暴力息子に囲まれて、さらに職場のトップはバスク。自分に甘く他人に厳しい男性たちに囲まれた中では、むしろよくやっている方ではないのか。物語の都合上死んでもらう二つの理由ため死んだだけなのです。ティターンズは悪で打倒するべきという理由付けのために、殺されたのです。この場合は悲惨であればあるほど効果的です。美人だと視聴者の後味が悪くなるので、ちょいブチャく描くという念の入りようです。もう一つ。ガンダムは一応中学高校の少年少女を対象に作っている感があります。その思春期の少年少女の、大人はわかってくれないという感情へのサービスのために殺されたのです。親に不満を抱いている子供達の溜飲を下げるために。ヒルダは犠牲になったのだ。反抗期のガス抜きとティターンズとの因縁…。その犠牲にな。

サイに出来てキラに出来ないことについて本気出して考えてみた

最近ようやく収まってきましたが、ちょっと前までは主にネットで蛇蝎の如く嫌われ叩かれていたガンダムSEED。そのガンダムSEED、キラとアスランのダブル主人公だと言われていますが、実はトリプル主人公スタイルなのです。もう一人の主人公… 誰だソリは！誰だソリはってか！そうです、それがサイ・アーガイルさんです。さて、「正義の名のもとに」で、フリーダムから降りてきてアークエンジェルのクルーの大人たちに囲まれるキラ。…を遠巻きに見つめるサイ。その後の、アークエンジェルを去る決意をしたカズイを寄り添い励ますサイ。…を遠巻きに見つめるキラ。この２つのシーンは対になっており、お互いがお互いに憧れている部分を持っている事を示しています。キラはサイのようになりたかった。サイはキラのようになりたかった。ということなのです。サイは平和な頃は学生グループの中心人物で、政府の偉いさんの令嬢と婚約中という、将来勝ち組を約束されたイケてるボーイでした。グループメンバーも、イケてるオレ中心にビジュアル担当のイケメンキラトール、引き立て役担当のブサメンカズイ、学園アイドルフレイと、隙のない布陣です。言葉にしないながらも思っていたでしょう、オレがリーダー、ナンバーワンだと。ですが、ヘリオポリスが襲撃を受けた時から、その自信が揺らぎ始めます。控えめイケメンのキラが、俺を差し置いてヒーローに！？モビルスーツを華麗に操り大人たちから頼りにされて、美少女ヒロインにアプローチされる。そりゃ俺のポジションやがな！俺もガンダム乗ったるで！ ↓ ストライク土下座からのシード泣き ↓ 婚約者に捨てられ、下位のハズのキラに完璧にノされる。プライドズタボロ。ラスボス化フラグ立ちまくりですが、持ち前の健全さと前向きさで立ち直り、カテジナルートをヘシ折ります。もしかしたら自分も他人を傷つけていたかもという反省もしながら。そんな性質のおかげで、孤立もせず、コツコツ努力を続けます。そしてキラが行方不明になり、その後アークエンジェル最大のピンチの時に颯爽とイケてる新型ロボットでキラが現れます。まさにヒーローです。コクピットから降りてくるキラをクルーたちが取り囲み歓迎します。その時キラはサイの肩に手をポンと置き、こう言います。「ごめん、ありがとう」お前を見てると自分が惨めになる。フレイの部屋でキラと二人になったサイは、たまらなくなって自分の胸の内を吐き出します。しかし、キラは逆にサイを見てると自分が惨めに感じてしまっていたのです。サイはなんの取り柄もないグズな一般ピーなのに、ふてくされもせず、その人柄のおかげで常に周りには人がいて、友達から相談も受けて的確に寄り添ってアドバイスが出来る。正にキラがしたいのに出来ないことです。自分の周りにも人はいるが、人柄ではなく能力に寄ってきているだけかもという不安がつきまとう。「君に出来ないことを僕は出来るかもしれない。でも僕に出来ないことを君は出来るんだ。」キラのセリフですが、「僕は出来るかもしれない」と自分のことは断定してませんが、サイのことは「君は出来る」と言い切ってます。最高のコーディネイターが、凡才ナチュラルに完全敗北宣言にも等しい発言です。キラも他人に劣等感を抱いている普通の人間だと知ったサイはようやく真実にたどり着きます。他人と争って、一番になろうとしてどうする？どうしてこうも比べたがる？もともと特別なアーモリーワンオンリーワン！

ジャイアンジャイ子問題

ドラえもん最大の謎が、「ジャイ子という名前」なのはもはや常識です。兄は武(タケシ)でニックネームがジャイアン。それありきの本名ジャイ子なのか？ジャイ子の兄(アン)ちゃんでジャイアン説などなど…。いずれにしても、疑問が残ります。ジャイ子は本名なのか？本名なら、キラキラネームどころではない名前を何故付けたのか？原作者の藤子先生としては同じ名前の子供がいじめられないように、あのありえない名前にしたらしいです。メタ的な話はそれとして、漫画の中での話では、どういう理由で両親は名前を付けたのか、考えてみます。兄がキラキラネームで、妹がありふれた名前、というならまだわかります。初の子供で両親ともにハイになって、独特すぎる名前を付ける、落ち着いてきたらちょっと独特過ぎたかなと思い始めて、次の子はありふれた名前にする、という流れはありそうだと理解できます。ですがこの兄妹は逆のパターンなので、理解に苦しみます。初の姫で舞い上がっちゃったのでしょうか。ちびまる子ちゃんのまる子のようにジャイ子がニックネームである可能性もあります。あの兄妹の親は二人とも、ガサツなようでまともな親です。カンニングして100点取るよりガチで0点の方がマシと言うなど。また、名は体を表すという言葉があります。剛田武という名前は強い子になって欲しいという希望を込めて名付けたのでしょうし、実際名前の通りたけだけしい人物に育っています。あの両親はある程度イメージ通りに子供を育てる能力があるということです。ですので、ジャイ子も今の性格から本名を逆算できるかもしれません。武という名前からも分かるように、漢字の名前を付けるという一般的なネーミングセンスを持っています。ジャイ子は、初期は首つりだガハハなどとのたまう強烈な個性の子供ですが、初期はしずかですらドぎつい性格してるので、そこはスルーします。中期以降は、自分の漫画がパクリでしかないと自ら気付く思慮深さを持ち、恋もし、他人を気遣える優しい女の子です。さてここでは、ジャイ子のあんちゃんでジャイアン説を踏まえて話を進めます。ジャイアンはのび太と同じ小学4,5年生で、10歳前後です。その頃すでにジャイアンというニックネームは定着している様子です。ジャイ子が産まれた時、両親や兄はもとより、兄の友達のび太やしずか、スネ夫等もお愛想ではなく心から喜んだはずです。ジャイ子が産まれた時点でジャイアンのび太等は3歳頃です。たとえそこから2年経った5歳あたりでも、とても比喩的なニックネームを考えるのは無理でしょう。ジャイ子というニックネームは本名と響きが似ている筈です。以下が本名を予想するためのポイントです。 1.ジャイ子の両親は、ある程度名前のイメージ通りに育てる子育て能力を持っている 2.ジャイ子は基本的には知的で優しい女性 3.ジャイ子の本名はおそらく漢字 4.本名は「ジャイ子」によく似た発音 5.同じ名前の子がいじめられないようにとの意図で、原作者が考える珍しく現実にはないであろう名前これらから導き出される名前は１つです。「剛田慈愛子(じあいこ)」さて、まとめてみましょうジャイ子が産まれるまではジャイアンは「たけしくん」と呼ばれていた。ジャイ子が産まれた時、町中が喜びに沸いた。俺の妹は慈愛子だぜ！ 3歳ののび太たちは「ジャイ子」と耳コピ。みんながある程度成長した5歳頃に以下のやりとり。たけしくんはジャイ子のあんちゃんだからジャイアンだね！補足: もしあなたが慈愛子さんでいらっしゃり、不愉快に感じられたならば、お詫び申し上げます。決して変な名前だと申しているのではありません。とても良いお名前です。