◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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November 20, 2006
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
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「お待たせ。さ、遊ぼうかね。」
「お、やっと来た!おーい、みんな!おじいちゃんが来たよ!」
坊主達の中でリーダー的存在である嘉男が、他の坊主を集合させる。
「今日はなにをしようか?昨日はキャッチボールだったろ?」
「う~んそうだなぁ。隠れ鬼はやったし、メンコも一昨日したしなぁ。何しようかなぁ。」
嘉男は悩んだ。他の坊主も何も考え付かない様子である。

すると、ふいに一番グズの心平が言った。
「今日は何もしないで、おじいちゃんの話を聞こうよ。」
「それもいいなぁ。よし!決めた。みんなはどうだ?」

「いいだろう。」

おじいさんは古い土管の上に腰掛けた。
坊主達もその辺りに腰掛ける。
「じゃあ、始めるとするか。う~ん、どのお話をしようかねぇ。あ、そうだ。あれは、私がまだ君達くらいの時だ・・・。」
まだ少し肌寒い春風が、静まりかえった坊主達の間を吹き抜けていった。


その時はまだ私も小さくて、お前達と同じように近所の子らと徒党を組んで、近くの空き地で遊んだり、悪さをしたもんさ。そして、今とは違い、見えないものが見えていた時期でもあった。
この意味がわかるかい?
つまりそこにあると思ったものは、何でも見えるんだよ。今の君達のようにね。
いや、そこにあると思うより、もしかしたら本当にあったのかもしれないがな・・・・。

さて私たちはこの見えないものを使っての遊びが大好きだった。
だから、私たちが陣取っていた空き地には、お城もあったし、海もあったし、船もあったんだ。随分長い間それらの物で遊んでいたんだが、或る日私たちは特別な出会いをした。


算数の授業中だったかな、さっぱりわからないし、退屈でぼうっとしていた時、ふと壁を見たら、金色の竜のしっぽが見えたんだ。私は驚いてね。さらに、窓の外を見たら、ずぅっと上の方に、今度は頭が見えた。つまり、ちょうど竜が校舎の中を抜けている途中だったという訳だ。

私たちは大喜びで、学校が終わった後、必死で竜を探したのさ。
講堂も、便所の中も、倉庫の中も。でも見つからなくて、くたくたになって運動場を歩いていた時、見つけたんだ。二宮金次郎の銅像の横にとぐろを巻くようにして寝ている竜を。
私たちは、はやる気持ちをやっと抑えて、そぉっと竜に近づいて行った。
見ると、腕の上に頭をのせ、目を閉じてすやすや寝ているではないか。






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Last updated  September 16, 2010 11:40:54 PM
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