◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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September 23, 2010
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
指切り


+ 二月十五日 +[10]

入院から一週間が経った。
いつものように目覚めた亜紀は、朝の洗顔のために洗面所へ向かった。
歩いていると亜紀の後を追うように小学生の男の子が付いて来た。
亜紀が後ろを振り向くと、男の子は亜紀の顔を見て笑顔を作った。
亜紀の斜め向かいの病室で、いつも一人淋しくベットの上でトランプ遊びをしている男の子だった。
入院以来、少し気になっていた亜紀だった。
亜紀も笑顔を作って語りかけた。

「おはよう、ボク」

男の子は嬉しそうに足早に近づき、亜紀に並んだ。
「ねぇ、お姉ちゃんはどんな病気なの?」
「お姉ちゃんはね、心臓が悪いんだって。ボクは?」
「うん。ボクも心臓の病気だって。でも治るって」
「それは良かったね。ボクの名前は?」
「ボクね、たかしって言うの。おねぇさんは?」
「私の名前はね、亜紀って言うのよ。たかし君ってどんな字を書くの?」
「えっとね、少年よ志を高く持て、の高志なの。」
「へぇ~。面白いね、その表現。それじゃ高志君はどんな希望を持ってるの?」
「うん。高い志だからね、高い所へ行きたいの」

「高い所?」

「宇宙飛行士かぁ~。高志君はすごいなぁ~。所で高志君は何歳?」
「僕、十一歳」
「十一歳だと、五年生?」
「うん。今度六年生になるの。亜紀おねぇさんって、歳はいくつなの?」
「あははは。いくつに見える?」

「そこまで行ってないわ」
「それじゃ、二十三歳」
「おしいなぁ~」
「二十二歳?」
「ピンポ~ン」
「ねぇ、これから亜紀ねぇちゃんって呼んでいい?」
「いいわよ」
「遊びに行ってもいい?」
「ええ、いいわよ」
やがて二人は病室へ戻った。






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Last updated  September 23, 2010 05:50:35 PM
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