◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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October 2, 2010
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
指切り


+ 心臓カテーテル検査 + [12]


看護士が二人、ストレッチャーを押してやって来た。
「亜紀さん、こちらに横になって下さい」
「はい」
亜紀はまな板の上の鯉の気持ちになって、ストレッチャーに横になった。

部屋から廊下へ出たところで、高志が自分の病室から顔を出して見ているのが目に入った。
やがて高志は、手を握ったり開いたりするような仕草で見送ってきた。
亜紀は微笑みながら、高志に行ってきますを告げた。

エレベーターに乗って、カテーテル検査室に運ばれた。

鼠径部に麻酔が打たれた。
暫くして麻酔が効いたのを確かめてからメスが入り、カテーテルが挿入されていった。
ビデオスクリーンに体内に送りこまれたカテーテルの模様が映し出されていき、やがて心臓に到達したカテーテルの先から、造影剤が注入された。
「あっ」
亜紀は一瞬唸った。
心臓で波を打った不快感が、尾てい骨まで伝わっていく感じを受けた。
高志から聞いてはいたが、想像を絶する不快感だった。
(私も二度とやりたくないわ)
そう思う亜紀だった。

検査が終わって部屋へ戻った亜紀には、点滴が三本ぶら下がっていた。
「お姉ちゃん、どうだった?」

「そうでしょう」
「もうやりたくないね」
「ボクも」

夕食時間になって、芳子がやって来た。
「検査はどうだったの?」

「代われるものなら、私が代わってあげたいわ」
「仕方が無いわ」
「食事はあるの?」
「この通り、点滴です」
「おなか空くわね」
「しょうがないわよ。そうそう、お母さん」
「何?」
「来週の三日に、全ての検査結果の説明があるらしいわ」
「三月三日ね、何時から?」
「二時からだって」
「分かったわ。お父さんにも伝えなくちゃね」
「宜しくお願いします」






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Last updated  October 2, 2010 09:53:55 AM
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