◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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October 4, 2010
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
指切り



検査結果

やがて検査結果の出る、三月三日がやってきた。
浩二と芳子は、病室へ午後一時前に入っていった。

「亜紀、亜紀」
亜紀は、芳子の声で起こされた。
「ん~~~~、お母さん」
「お母さんじゃありませんよ。もう起きなさい」
「?」

「もう、そんな時間?」
お昼を食べてすぐに寝入った亜紀だった。

「大丈夫か?」
「あ、お父さん。ごめんね」
「うん。検査の結果、なんとも無ければいいな」
「ええ、大丈夫よ」
「亜紀、寝ぼけていないかい?」
「お父さん、子供じゃないってば。大丈夫よ」
「亜紀、上着を着てね」
「はい」

十数分後、三人は診察室で主治医の高槻医師の前に座っていた。

「ご両親には以前お話ししましたが、亜紀さんには始めて説明しますね?」
「はい」
「病名ですが、特発性拡張型心筋症です」
「・・・・・」
「これが普通の方の心臓の写真です。こちら側が亜紀さん。

亜紀さんのほうが大きく見えると思います。
この部分が肥大している部分です。
これは現在のバチスタ手術で治りますので問題はありません。
リスクが無いとは言いませんが。完治する確率は非常に高いです。
しかし・・・」
「しかし・・・?」
「はい。前回の黒ずんで見えていた部分ですが、やはり腫瘍だと分かりました」
「心臓に腫瘍・・・ですか?」
「このCTの、ここ、ここも、この、黒ずんでいる部分がそうです」

CT写真の数枚に渡って指をさした。
「先生、心臓が癌になるんですか?」
「原発性心臓腫瘍と呼ばれます。
この腫瘍は、癌性のものも非癌性のものも、心臓組織のあらゆる部位から発生する可能性があります。
原発性心臓腫瘍は、二千人に一人発症するかどうかという程度のまれな病気です。
成人において最も多くみられる非癌性の原発性心臓腫瘍は粘液腫で、全体の約五〇%を占めます。
亜紀さんの場合は、単発性の小さな非癌性原発性心臓腫瘍です。
手術で切除して普通は治癒します。
しかし亜紀さんの場合は腫瘍が心室と心室の間の壁の近くにあって、非常に難しいのです。
肥大した分部にあれば一緒に切除してしまうのですが・・・・・」






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Last updated  October 4, 2010 11:26:31 AM
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