◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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October 13, 2010
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
指切り




検査結果から一週間が過ぎた朝
「大村さん、おはようございます」
看護師が亜紀へ声をかけた。
一度目覚めたのだが、また寝入ってしまっていた。
亜紀は看護師に起こされたかたちになった。

「お早うございます」
「検温ですよ」
「はい」

「大丈夫です」
亜紀は受け取った体温計を、寝たままの状態で左脇に挟んだ。
暫く天井を見つめながら、三分経つのを待った。
ゆっくり深呼吸をした。

静かな時間。
亜紀は心臓が気になった。
体温計が外れないようにしながら左手で左の乳房を持ち上げ、そこへ右手を持っていき心臓の鼓動を確かめた。
ドクン・ドクン・ドクン・・・・・っと鈍いような鼓動。
タッタッタッタっと軽快な音だったのは、いつの頃だったのだろうかと。
亜紀は考え始めた。

小学校の運動会。

ゴールを駆け抜けたあとの忙しい呼吸と、テンポの良い軽快な心音が脳裏に甦ってきた。
(どうしてこうなったんだろう・・・・)
憂鬱な気分になり始めた時に『ピピッピピッピピッ』っと体温計が鳴った。
亜紀は右手で体温計を脇から外して目の前に持ってきた。
三十六.六分。

(あのときの心音に近づけるのかな?それとも・・・)
手術の事を考える度に不安は日々募っていった。
しかし、今の亜紀には運命を受け止めるしかなかった。






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Last updated  October 13, 2010 11:08:00 AM
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