昨日は仙台出張、
しかも八戸まで2時間半、車で行ったものですから道路がツルツルで、すべって危ない・・・・
八戸からは新幹線だったからいいんですけどね・・・疲れちゃいました。
早く帰ってきたんだけど、テレビで「金スマ」っていうのを見たんで雑文書けなくなっちゃった。
その番組は、私の地域で「木村の神様」って呼ばれてる女性が出てきたんですけどね。
この地域、恐山があるせいか、「神様」って呼ばれてる人、多いんですよ。
もし、皆さんがお出でになるのならご紹介しますけど・・・・
「ストーカー疑惑」はなんとか打ち消したが、「クラス全員の前で真由美に好きだと告白した」と言うことが今度は学校中に評判になった。
知らなくてもいい野球部の先輩達にも知られることとなり、練習中のエラーなんぞしようものなら「真由美ちゃんばっかり見ないで、ボールもよく見ろよ」とか「真由美ちゃんが見てるぞ・・・恥ずかしくないのか」とか・・・・まるで弄ばれるようにからかう対象になってしまっている。
斉藤は「きっかけ作りになって思惑通りだ」というのだが、正直、みんなの目にさらされているのがつらかった。
しかし、真由美の行動は、私の考えていた悪い方向とは違って、毎朝、私が登校する時間にあわせ、私の家の前に来るようになっていた。
一度、そのことを学校についてから聞いたことがある。
「一緒に通学してるとからかわれるからやめたら?」
私としてはやめて欲しくないと思いながら、聞いてみたのだが、
「いいたい奴には言わせとき・・・・あたし気にせぇへんから」
あくまでも強気の真由美であった。
12月になり、野球部の練習がなくなったのだが、うちの野球部は変な約束事があり、12月になると「ノルディックスキー部」と名称変更する。
名称変更でなく、実際「走るスキー」をするのだが、これは野球をするための基礎練習ということで、毎日グランドをスキーを履いて走る。
ノルディックスキーといってもジャンプ競技は行わず、もっぱらスキーを履いて走り、マラソンや駅伝と同じような競技に参加するのだ。
一月になると毎週のように大会があり、土曜も日曜もなくなるし、合宿も冬休み中に行われる。
私としては、野球をしたいから野球部に入ったつもりだったのに、この一年間を考えると、野球の大会よりスキーの大会のほうが多くてきつい。
野球部の先輩は受験準備のために、この「ノルディックスキー部」と名称変更するときに引退し、そこからは我々2年生が主導権を持つことになるのだが、正直なところ個人的には「歩くスキー、走るスキー」は苦手だった。
そのノルディックスキー部を作るときに、3年生の「引退式」として、「球納め会」というのをするのだが、そのとき、ノルディックスキー部のキャプテンを決める。
ノルディックスキー部のキャプテンは、翌年3月には、今度はそのまま「野球部」のキャプテンになるのだが・・・・・・
そのキャプテンの指名は、引退する3年生全員で協議し、その結果をそれまでのキャプテンが発表するのだが、普通は次のチームの4番でピッチャーを務める奴がキャプテンになるのに、今回は違った。
確かに次のチームの4番はサードの川畑であり、ピッチャーは友人の斉藤だったので、「4番でピッチャー」という決まりごとは崩れているのだが、私としてはどちらかがキャプテンだというように考えていたので、まさか、自分が指名されるとは思ってもいなかった。
そう・・・・私がキャプテンに指名されたのである。
「裏・ホームルーム」の事件からそう日数もたっていなかったから、そのことが原因で、私の名前が先輩達の頭にインプットされていたこともあったのだろう。
しかし、これは完全な「いじめ」である。
確かに、私の学年の野球部は強くない・・・・
3年生が試合に出なくなって最初の新人戦では10対0でコールドゲームで負けたから、3年生達は私たちに期待を持っていなかったのかもしれないが、それにしても、「川畑」か「斉藤」がキャプテンになるのが順当な考え方だ。
川畑は少しムッとしたような顔をし、斉藤は「キャッキャ」とはしゃいでいた。
いちばん困ったのは、顧問の吉田先生だろう。
次のキャプテンは川畑か斉藤という思いのあった吉田先生にも、それなりの予定があったのだろう。
しかし、このキャプテン指名に関しては一切顧問は口を出さないという不文律があった。
「来年は大山君をキャプテンとしてやることになるのだが、今年の先輩達に負けないように、名誉あるわが校野球部の伝統をに傷つけないようにがんばってもらいたい。」
苦しい挨拶のようだった。
その挨拶が終わり吉田先生が私を呼ぶ。
「大山・・・・スキーのほうの合宿はどう考えてる?」
どう考えてるもなにも・・・・キャプテンになるなんて考えもしなかったから、もちろん合宿の計画も考えていなかった。
「あとで、みんなと相談して先生に報告します。」
ようやくのこと、そんな返事をしたが、さっきから私が川畑に近づこうとするとすっとよけられるし、私としては斉藤だけに相談するしかなかった。
「斉藤・・・お前、面白がってばかりいないで、合宿どうすればいいんだ?」
斉藤に相談すると、私にメモを渡した。
斉藤は斉藤なりにキャプテンになったときのスケジュールは考えていたようだった。
メモの中身については、去年とまったく同じスケジュールであり、問題はないのだが、私は気が重かった。
「大山・・・野球部のキャプテンなんて学校一の花形だぞ!・・・真由美ちゃんにアピールできるチャンスじゃないか」
斉藤はそういうものの、自分にはみんなをまとめる自信もなければ、ましてや当面のスキーの問題もある。
キャプテンは練習のとき常に先頭で走らなければならない。
私はマラソン大会でもそうなのだが、どちらかというと成績は悪く、長距離を走る自信はない。
川畑あたりが、今回の「キャプテン決め」に反感を持ち、練習のとき、私より先を走るようなことがあれば、面目丸つぶれである。
「大丈夫だよ・・・・ほんとは川畑もキャプテンなんかやりたくねぇんだよ・・・こんな弱いチームのキャプテンなんかした日にゃ、OB達から何言われるかわかったもんじゃないからな!」
ますます、気が重くなった。
「球納め会」の締めくくりは、いつも、次のキャプテンが挨拶をする。
そうなるともちろん私なのだが、もちろん挨拶なんて考えていないもだが、とうとうその時間がやってきた。
「先輩方のご推薦をいただき、ノルディックスキー部のキャプテンになった大山です。・・・・・・何もできませんががんばります。」
なにもできない・・・・・・まったくその通りであった。
明日の朝から、マラソン練習でもするかな・・・・・そう考えていた。
翌朝のことである。
マラソン練習を朝の5時に起きてしてから、朝飯を食って学校に行く時間になった。
それはいつもの時間なのだが、外に出ると真由美が待っていた。
「おはよう大山君・・・・野球部のキャプテンになったんやてな・・・聞いたわ・・おめでとう!」
そういうと真由美はさっさと歩き出した。
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