今日から、新年の仕事が始まります。
午前中、数軒の挨拶回りを終えましたが、話題は景気の先行きの話しばっかり・・・・今年も厳しい年になりそうです。
ところで・・・先日「一両って今のお金に換算するといくら?」って言うような話題をしましたけど・・・覚えていますか?
それぞれの物の価値って変わりますから一概には言えないんですけど・・・・お米で計算すると・・・だいたい「1両=5万円」くらいなんです。
ところが労働賃金で言うと・・・・・大工さんの手間賃が一ヶ月1両って言いますから・・・・だいたい20万~30万円ってとこでしょうか?
で・・・・面白い数字があるんですけど・・・・・
それは人間一人の命の値段なんですよ。
泥棒が・・・・10両盗すむと・・・・捕まったとき死罪なんですよね。
だから・・・・なんかのお芝居の台詞の中に・・・・
「盗って9両2分」っていうのがあって・・・・・これだと「死罪」にならないんですよ。
「2分」って半端な数字じゃないかって?
もう一度復習しましょうか。
江戸時代のお金には、「金貨」・「銀貨」「文銭」の3種類あって・・・・
「金貨」の単位は・・・「両」・「分」・「朱」の3種類・・・
「銀貨の単位は」・・・「匁」・・・これは重量そのものなんですけどね・・・
「文銭」は・・・・金も銀も含まれていない一般の通貨なんですよ。
で・・・・それぞれが換算されるんですけど・・・・時代によってちょっと違いますから・・・・今回は「金貨」に限って説明すると・・・・
価値はさっき言ったように代わりますけど・・・・
「1両=4分=16朱」・・・・つまり4進法になってるんです。
だから本当なら・・・・「9両3分3朱」盗んでも死罪にならないんですけどね・・・・そこは「七五調」の歌舞伎の世界だから・・・・「9両2分」にしたんでしょう。
後は・・・・浮気の代償ってことなんですけどね・・・・・
先日、韓国の女優が「姦通罪」で逮捕されましたよね?
日本でも、そんな法律が戸時代にはあったんです。
日本の場合・・・浮気の現場を見つけたら・・・・二人重ねて斬り殺す・・・って言う法律なんですけど・・・・「地獄の沙汰も金次第」っていうんですかね?
「7両2分」払えば勘弁してもらえたらしいんです。
「7両2分」というと・・・手間賃のほうで換算すると・・・・220万円くらいでしょうか?
「何で、ナイトはそんなこと知ってるの?・・・さては・・・」なんて勘繰ってらっしゃる方・・・・違いますよ・・・・私はそんなことしません。
これね・・・・私は落語で覚えたんですよ。
落語によく・・「7両2分」って出てくるんですよ。
私・・・小学生のころから落語が好きでね・・・・学生時代はよく・・・「新宿末広亭」なんかに通ったものです。
だから・・・今は亡き・・・「志ん生」・「文楽」・「小さん」・「円生」・・・・そのほか、綺羅星のごとく輝いていた・・・昭和の名人を直に聞いてるんですよ。
一度小さないとこを連れてったことがあるんですけど・・・・寄席で「林家三平」に声をかけられたこと・・・今でも忘れないでいますよ。
落語の話しは・・・・またあとで機会があると思います。
それまでお待ちください。
じゃあ今日はここまで・・・・
明日は「花さか爺さん」の続きを書きますよ。
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