この辺にはまったく雪が降っていません。
したがって・・・ジュニアは明日も一泊どまりでスキーの合宿です。
明日は、朝6時出発で、弘前の「岩木山百沢スキー場」なんですが・・・・・私は明日も仕事で、見にいけません。
でも、あいつ・・・・冬休みの宿題を終わったんだろうか?
ちなみに彼の冬休みは15日までです。
「花さか爺さん」(7)
いやあ・・・すまんすまん・・・
昨日は急に忙しくなってのう・・・・・・ここへは来れんかった。
話はどこまで進んでおったかのう?
え?・・・・「明日また来る」と言い残して、嫁さんが去っていったとこ?
ああ。。。そうじゃったそうじゃった・・・・・・
しかし・・・・ひどい嫁さんじゃろ?
喜助ドンの宝物を根こそぎ持っていこうというんじゃもの・・・・・・
それも、自分で勝手に逃げ出しておいて・・・・「金を取りに来た・・・手切れ金だ」というような言いっぷり・・・
本当なら、戻ってこれるような状況じゃないんだ。
しかし・・・・元はといえば、権助ドンが意地悪でささやいた言葉が原因・・・・
逃げ出すとは思わなんだ・・・といっても、権助ドンにも責任がある。
権助ドンが悩んでおるところに・・・・喜助ドンがやってきたんじゃ。
「おいおい、大変じゃ・・・・うちのシロが、裏の畑で宝物を見つけてのう・・・」
満面の笑みをたたえて・・・やって来たんじゃ。
喜助が宝を見つけたとき・・・・それをこっそり覗いていた権助じゃったが・・・そこはそれ・・・初めて聞いた風を装って・・・・
「なになに?・・・・うちのポチが、宝を見つけたじゃと!」
驚いたように答えたそうじゃ。
ここでおさらいをしとこうか・・・・・・
犬を貰った喜助は・・・権助と一緒に可愛がろうと言うて・・・・名前をつけるときに権助に相談したんじゃが・・・・権助が「ポチにしろ」と言うたのに、そこはそれ、年寄りじゃから最初の「ポチ」の部分が聞こえずに、最後の「シロ」だけが聞こえたもんじゃから、・・・・
喜助は「シロ」と呼び、権助は「ポチ」と呼ぶようになっておったんじゃ。
どちらにもなつく犬でのう・・・・じゃからどちらの爺さんも「うちの犬」と呼んでおったんじゃが・・・・・・
「それでの?・・・・さっき宝物を見つけたからと、役所に届けてきたんじゃが・・・・一年後には、わしらのものになるそうじゃ」
ニコニコしてそう話す喜助の言葉に・・・・権助は驚いた。
「わしらのって・・・・?」
「あのシロは、わしら二人の犬じゃ・・・・・そのシロが見つけた宝物じゃから・・・・あの宝物は、わしらのものになるのじゃよ」
そんな優しい言葉を聴いた・・・権助は・・・・自分の嘘からこうなったことを心から悔いたんじゃ。
「実は明日・・・・お前さんのところから逃げ出した嫁が・・・・・お前さんの宝物は自分のものだと言うてとりに来る。・・・・・ほかにも埋めてあると、わしが話したんじゃ」
しかし、喜助はニコニコしてこういうたんじゃ。
「まあ・・・言われてみれば・・・・わしとこから逃げ出した嫁さんと・・・・はっきり別れ話をしたわけではないから・・・・・いまだに夫婦だといわれれば、それも仕方ない・・・・・わしの残った財産をあいつに分けてやろう」
そうは言っても、たまたま、今日は宝物が手に入っただけど・・・・・喜助には分けてやるような財産も無い。
おやおや・・・・電話じゃ・・・・ちょっと長引きそうじゃな・・・・
話しはまた・・・続くということで・・・・・
Calendar
Comments