今日は土曜日・・・・電話も来ないようだから「花さか爺さん」を書けると思います。
ジュニアの病気ですけどね・・・・まだ吐き気がするようです。
来週は、けっこうまた忙しく・・・・19日と21日は宴会・・・22日は山形出張で一泊・・・23日も宴会で24日はスキーの大会なんだけど・・・・
ジュニアが心配だなあ・・・・
「花さか爺さん」(8)
しばらく、みんなにはお話をしていなかったなあ・・・・
ごめんよ・・・ちょっといろいろあってなあ・・・話をしているような状況じゃなかったんで・・・・
でも、今日は何とかできるじゃろう。
どこまで話したかのう?
ふんふん・・・ああ逃げた嫁さんが・・・喜助のところから宝をもちだそうとしてやってきたんじゃが、権助に見つかって?
そうじゃったかなあ?・・・それで?
ああ、権助が裏の畑に隠してあるといったら・・・・そこへ喜助が帰ってきて・・・・隠れて見ておると、ポチが宝を掘り出した。
ほうほう・・・そんな話しじゃったか。
いや、最近年だでなあ・・・・どんな話しじゃったか忘れてしまったんじゃ。
それから?
ああ・・・権助が「もっと宝を隠しておる」とでまかせを言うと・・・・嫁さんは明日また来ると言い残して帰っていった。
その後喜助が権助の家に来て・・・・・「宝は落し物として役所に届けてきたが・・・一年後にはわしらのものになる」と言ったんだと?
なんでじゃ?
喜助が見つけたから喜助のもんじゃろうて!
え?・・・・二人で一緒に飼っている犬が見つけたから、宝は二人のものじゃというとったんかい!
ずいぶん、甘っちょろい男じゃのう・・・・
お前がそう言ったんじゃと?
そうじゃったかのう・・・・・すっかり忘れておったわい
でも翌日、嫁さんが来たら・・・宝物を取りに来るんじゃろ?
どうするつもりなんじゃ?
え?そこで話が終わっておったのかい・・・・・じゃあ、今日はその続きを・・・・
喜助は権助のこう言ったんじゃ。
「宝物は役所に渡してきたから、家には何にもない・・・・しかし、せっかく嫁さんが来たんじゃから・・・なんか宝物を持たせてやらんとのう・・・・」
そんなことを言うもんじゃから、権助はたまげてしもうた。
「うんにゃ、お前は何もやらんでよい・・・あの女子は勝手に逃げ出したんじゃ・・・・お前が何か貰うというなら良いが、お前があの女子にやる必要はない」
どっちにしろ・・・・喜助には何も宝物なんぞない。
二人が困っていると・・・・「わん・・・わんわん」
犬が吠えたんじゃ。
「どうしたんじゃ、シロ?」
「何で吠えるんじゃ、ポチ?」
この犬を・・・喜助は「シロ」と呼び、権助は「ポチ」と呼んでおるという話はしたと思ったが?
二人は同時に犬に聞いたのじゃ。
犬はその真っ白な毛並みの尻尾を盛んに振り・・・・二人についてくるように吠える。
「どうしたんじゃ?」
二人が着いていくと・・・・今度は権助ドンの畑に、二人を連れて行ったのじゃ。「
「わん・・・わんわん」
まるでここを掘れとでもいいたげに・・・・さっきのこともあったので・・・喜助と権助は鍬を持ってきて、掘り出した。
そしてそこには・・・・さっきにも増してまばゆいばかりの宝物が埋まっておったんじゃ。
あ、今日は午後からもまた話をするから・・・・今はこれくらいで勘弁してくれ。
じゃああとでのう・・
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