今日は、なんとなく仕事が順調に進んでいます。
相変わらずの「火の車」ですけど・・・・・なんだか、良いことがありそうな・・・・
忙中閑あり・・・・・順調なときって時間もできるんですよね。
というわけで・・・・・
「花さか爺さん」(9)
いやあ・・・すまんすまん・・・少しずつしかできないけれど・・・・今日は何とか時間が取れそうじゃ。
エーット・・・・畑から二回目の宝物が出たところじゃったかな?
普通のおとぎ話なら・・・・・これはめでたいことなんじゃが・・・・喜助と権助・・・・ここでちょっとおかしいなと思ったんじゃな。
そりゃそうじゃろ・・・・・一回でも宝物が出たら不思議者と思うじゃろ?
それが二回も・・・・それも直ぐに年寄りが掘って出てくるんじゃから浅いところから出てきたんじゃ。
「も、もしかして・・・都を荒らしまわる泥棒が・・・・ここへ宝物を埋めたんじゃなかろうか?」
「そ、そうかもしれん・・・・こりゃお役人にとどけにゃならんぞ」
「ちょっと待て!」
ここで権助が、喜助を押さえつけたんじゃ。
「この宝物をもう一度埋めて・・・・あの女が取りに来たところを、お役人に捕まえさせるっていうのはどうじゃ?」
「そんなことをしたら、あの女がかわいそうじゃろう?」
「つかまっても、何の罪も無い・・・だから直ぐにお解放しになる・・・・ちょっとしたお灸をすえるだけじゃ」
こうして、二人は今掘り出した、宝物をまた同じところに埋めたんじゃ。
こうして準備は整い・・・・二人はそれぞれの家に戻ったんじゃが・・・・・実はこの様子をじっと見ていたものがおった。
泥棒じゃ・・・・・
自分が埋めた宝物を、こっそり見にきたんじゃが・・・・犬が吠えたかと思うと二人の爺様が掘り出してしまった。
こりゃ大変と・・・・直ぐに親分のところへ駆け出した。
「親分・・・大変だ!・・・あの畑に埋めた宝物・・・見つかってしまいました」
「何?・・・・見つかった?・・・・そして明日役人に届けるだと?・・・そりゃ大変だ・・・・・今晩中に掘り出そう」
親分は子分どもを集めて深夜に喜助の家の畑に向かったんじゃ。
「こう暗くては何にもみえねぇな・・・・・どこら辺だった?」
「あの犬が知っております」
「じゃあ、その犬を連れて来い・・・・・」
しかし、・・・・・・犬は喜助と一緒に家の中で眠っておった。
「ここで犬に騒がれてもしょうがねえ・・・・」
そう思った親分は・・・ギラリ・・・山刀を抜き放って・・・・喜助の首筋にあてがったんじゃ。
「おい・・・・静かにしろ・・・・・・静かにしてりゃあ命を取ろうとはおもわねえ・・・」
首筋に刀を当てられ・・・・喜助はごくりとつばを飲み込んだんじゃ。
直ぐに「シロ」も起きだしたのじゃが・・・・畜生でも真っ白な犬・・・・毛に混じりっ気の無い真っ白な犬は・・・人間様に近いというなあ・・・
じゃから、ご主人様が危ないとふんで・・・鳴き声ひとつあげなかったんじゃ。
「おい・・・・その犬が、宝物を掘り当てる名人というじゃねえか・・・・こう暗くっちゃ・・・自分たちの埋めた宝物の場所さえわからねえ・・・・その犬と一緒に、宝物を掘り出す手伝いをしてもらおうじゃないか」
こうして喜助は・・・「シロ」と一緒に寝巻き姿のまま、畑に連れ出されたんじゃ。
このとき・・・またまたその姿を暗がりから見ていたものが・・・・あの嫁さんじゃ。
嫁さんは・・・いったんは帰ったものの・・・・そのとき一緒に暮らしておった若い男に話をすると・・・・
「その権助とか言う爺・・・・もしかしたらお前に宝物をやるのはいやだと・・・今晩中に掘り出してしまうかもしれん・・・・それならこっちが先回りして・・・その宝物を奪ってやろう」
そんな相談をして・・・・ここへ二人でやってきたんじゃ。
さて・・・・この先は・・・・・またまた続く・・・じゃのう・・・・
年を取るとトイレが近くなって困る。
じゃあまたのう・・・・・
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