うちの長男のことはさておき・・・・知り合いのお嬢さんも今年大学卒業・・・
本人は小学校の先生になりたいという希望があるようですけど、大学は大〇文化大学のスポーツ学科・・・・だから中学の体育の教師になる資格だけのようなんです。
そこで、・・・・私が警察署の署長さんから言われていたことを思い出しました。
「団塊の世代」が一斉退職するという今年・・・「青森県警」はかなり大掛かりな採用を行うようなんです。
実はこの子・・大学も、スキーの推薦で行ってるんですよ。・・・・だからスポーツなら万能選手・・・・ある大学の大会で、全国二位にもなった子で・・・・オリンピックは難しいにしても、国体の選手にはいつでもなれる子なんですよね。
だから・・・「警察受験」をしろって言ってるんですけど・・・・・
本人は・・・・「いやだあ・・・あたし、血を見るのが嫌なんだよね・・・・」なんて言ってますけど・・・・血を見るのは誰でも嫌なもんで・・・・それに「適性検査」によっては、交通課とか・・総務課とか・・・・地域課(交番勤務)とかあるから大丈夫じゃないかな?
その子のお父さんは・・・・「この子は、警察に向いてるような気がするし・・・・白バイ隊なんて恰好いいなあ?」
そう言ってますからね・・・・なんとか行かせたいと思ってるんですけど・・・・本人次第だからどうなる事やら・・・・・
ということで・・・適当に・・・・どうぞ・・・・
「適当に・・・」(22)
洞窟を出て・・・・・「マア君」たち二人は・・・まずここがどこか調べようとしました。
「僕は、この場所・・・初めてだ・・・君は?」
「俺は鏡の国の人間だから・・・・俺だって初めてさ。」
「夕焼けがあるってことは・・・・・僕が最初にいた場所と同じ国だとは思うんだけど・・・・」
「それなら・・・・あの高台まで登ってみよう・・・あそこならかなり遠くまで見渡せるから・・・」
二人は、洞窟の出口の上のほうにある丘に登ったのです。
「えーっと・・・・あ、あの川は・・・・僕が渡ってきた川のような気がする・・・・・あそこまで行ってみよう」
どうやら・・・出てきたところは・・・・最初入った洞窟の入り口とは違いましたが・・・近いようでした。
「あそこまで行けば・・・・みんなが待ってる洞窟の入り口まで行けそうな気がするから・・・」
「みんな?」
そうなんです・・・・
まだ「鏡のマア君」には・・・「モグラ君」や「フローラ」・・・「一本づの」の話はしていなかったのです。
「俺・・・そいつらと会うの・・・厭だなあ」
「なぜだい?・・・・みんな僕らの味方だよ?」
「だって・・・・お前の味方かもしれないけど・・・俺には味方かどうか・・・・・」
「大丈夫だよ・・・さあ、行こう?」
こうして二人は、川の方向に向かったのです。
しかし・・・・どれくらい歩いたでしょうか?
まだ川には近づいていないようでした。
「おい・・・・道を間違ったんじゃないか?・・・・・いくらなんでももうそろそろ川についてもいいころじゃないのか?」
「そうだよな・・・・・あれから何時間歩いたんだろう?」
「この辺で少し休もうぜ」
二人は・・・腰掛けにちょうどいい岩をふたつ見つけて・・・そこに座りました。
「おなかがすいたなあ・・・」
そう言うと、そこにあの例の果物のようなものが・・・コロコロ・・・
二人はそれを拾ってかぶりつきました。
「鏡の国でも、同じようなものを食べてたの?」
「ああ・・・・これは同じなんだね?」
二人はそれから黙って・・・・とにかくその果物を食べたのです。
その時声がしました。
「さあ・・・おなかがいっぱいになったところで・・・・・」
それは二人の声ではありませんでした。
「誰だ?」
「マア君」が声のする方向に向かって怒鳴ると・・・・・
「おいおい・・・・お前の恩人の声を忘れたのか?・・・俺だよ俺」
ひょいと飛び出してきたのは「マジャール」でした。
「俺がせっかくあの広場に連れていったのに・・・・あのフローラベルという妖精に騙されおって・・・・」
「マア君」は言いかえしました。
「だって君は・・・僕を騙そうとしたんじゃないか。」
「だます?」
「そうでしょ?・・・あなたはマクラウドビッチ2世の家来だったのに・・・・・その王さまを裏切ってバランガの家来になった。・・・・」
「誰がそんなことを言ったんだ?・・・・ああフローラか?」
「それだけじゃない!・・・マクラウドビッチ3世・・・・モグラ君とも一緒になったんだ・・・彼からもいろいろ聞いたんだ。」
「おかしなことを言うな?・・・・・じゃあ、なんで俺はお前を、このサンライズランドまで連れてきたんだ?」
「それは?・・・・・・・」
「マア君」は考え込んでしまいました。
もし本当に「マア君」が、この国を救うために「選ばれし者」なら・・・「マジャール」がこの国に連れて来ることの方がおかしいのです。
だって、「敵」なんですから・・・・・
わざわざ、敵をここへ連れてくる・・・・そんなことを「マジャール」がするわけがありません。
「とにかく・・・・お前はあの妖精に騙されて連れて行かれた。・・・・・あいつらこそ、“選ばれし者”が、この国に来られては困る輩たちなんだ。」
「マア君」は混乱しました。
「どちらが正しいのだろう?」・・・・・・
あ、ごめん・・・時間だ・・・・
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