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2014年12月10日
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カテゴリ: 睡眠
 子供の頃から寝付きが良く、眠りに付く事ができないという事がほとんどありませんでした。眠りに付いてしばらくすると目覚ましが鳴って朝の訪れを知り、気が付くと充分な時間のはずなのに睡眠時間が終わってしまっている事に、どこか損をしたような気持になる事もありました。

 それがこの数年、眠りが急に浅くなって明け方近くに目が覚めてしまうようになり、またすぐに眠りに付ける事から困った癖が付いた程度にしか考えていませんでした。

 相変わらず寝付きは良い事や、目が覚めてもまたすぐに眠ってしまえる事から、不眠症とは無縁と思っていたのですが、詳しく調べてみると連続した充分な睡眠が得られない事も睡眠障害や不眠症の類に入るらしく、いわれてみると日中に眠気や疲労感を感じています。

 現在、成人の3人に1人は何らかの睡眠障害を抱えているといわれる事から、深刻な社会問題と思える反面、自分に関してはあまり大変な問題とも捉えられず、これといった治療については考えずにいました。そんな中、これまでとは作用の仕方が異なる睡眠薬が開発され、不眠症の治療範囲が大きく拡大する事を感じています。

 これまで不眠症の治療に使われていた睡眠導入剤は、GABA(γアミノ酪酸)が受容体に結合しやすい状態を作り出して眠気を誘発したり、眠気に関わるメラトニンによく似た働きの成分をメラトニン受容体に結合させて眠気を生じさせるといったものが中心となっていました。

 眠りに付く事ができずに苦しむ人に眠気を誘発して眠らせるといった治療効果を発揮してきたこれまでの睡眠薬に対し、新たに開発されたベルソムラは脳内の神経伝達物質であるオレキシンの働きを阻害する事で作用を生じます。

 視床下部乃神経細胞でオレキシンは作られ、覚醒中枢のオレキシン受容体に結合する事で覚醒した状態を作り出しています。ベルソムラはオレキシンよりも先にオレキシン受容体と結合して、オレキシンの結合を阻害する事で眠りの状態を作り出します。

 そうした働きによってこれまで対応が難しかった寝付きは良いのに途中で目が覚めてしまうといった症状にも対応する事ができ、薬の効果が切れた後も眠気が続くといった事がないといいます。

 私的にはまだまだ治療の必要はないと思っていますが、夜中に何度も目が覚めて辛い思いをしている人たちの役に立てばと、新たな治療薬の登場に思ってしまいます。





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最終更新日  2014年12月10日 08時04分08秒
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