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2022年04月11日
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 以前、パンやお菓子の材料を見ていた際、いかにも砂糖の袋という感じのビニール袋に入れられた果糖を発見し、袋に書かれた「果糖」の下に英語表記でフルーツシュガーと記載されているのに気付き、英語でも同じ名前なのだと感心した事がありました。
 食材の専門店ならともかく一般的なスーパーの調味料売場で果糖が売られているのを見掛ける事は、かなり稀な事ではないかと思います。しかし、果糖が含まれている食品となると、多岐に渡ってその多さに驚かされてしまいます。
 食品における果糖は、果糖そのものとしてよりも「異性化糖」というかたちで使われる事が多く、原材料表示には果糖の含有率が50%未満のものは「ぶどう糖果糖液糖」、50%以上、90%未満のものは「果糖ぶどう糖液糖」、90%以上のものを「高果糖液糖」と表示されています。
 中にはぶどう糖果糖液糖や果糖ぶどう糖液糖に10%以上の砂糖を加えた「砂糖混合異性化糖」も使われていて、そうした中で最も多く使われているのは55%の果糖を含んだ果糖ぶどう糖液糖だといわれています。
 果糖は甘味が強く、砂糖の甘味を100%とした場合、温度によって甘味の感じ方が変化する傾向がありますが、果糖の甘味は120%~170%とされ、強い甘味を持っています。しかし、一緒になっているぶどう糖の甘味は70%と弱く、55%の比率で果糖が含まれる果糖ぶどう糖液糖の甘さは砂糖とほぼ同じとされます。
 しかし、果糖は砂糖と比べてコスト面で優れている事や、結晶化しにくい事から食感に影響を与えにくい事、甘さがすっきりとしてキレのある爽やかさとされている事などから砂糖よりも多く使われる事となり、清涼飲料水をはじめとする多くの食品に使われる事となっています。
 果糖というとその名の通り果物にも含まれており、砂糖よりもカロリーが低い事や血糖値を上げにくいと聞かされると健康に良いようにも思えてくるのですが、その反面、中性脂肪の合成に使われやすい事から血液中の中性脂肪を増やしてしまうのではという懸念を持たれたりもしています。血糖値を上げにくいという事は、満腹感を得られにくい事にも繋がり、つい多くを摂取してしまいがちになる事もデメリットとしていわれる事もあります。
 そのため健康に良い、悪いといった両面の情報が散在している果糖ですが、最近の研究によってガン細胞のエネルギー源となっている事が判ってきていて、健康に悪い方に傾きつつあるように思えます。これまでガン細胞のエネルギー源としてはぶどう糖が知られていましたが、果糖もエネルギー源として使用されており、ガン細胞が増える際には盛んに使われているともいわれます。
 そういわれると急に果糖は避けるべき食材と思えてくるのですが、果糖を含んでいない食品を見付ける事の方が難しく、安さ、便利さに慣れ過ぎてしまった事を反省しなければとも思えてきます。





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最終更新日  2022年04月11日 08時24分18秒 コメント(1) | コメントを書く


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