故ケネディ大統領の長女であるキャロライン・ケネディ氏が女性初の駐日アメリカ大使として今月の15日に着任し、日本国内ではさっそく歓迎ムードが広がっているそうなのだ。米国のキャロライン・ケネディ新駐日大使が成田空港に到着し、記者団を前に「日本を称賛するオバマ大統領の代理として、駐日米国大使を務められることを光栄に思う」と述べていたそうなのだが、女性の駐日米大使は初めてで天皇陛下に信任状を提出し大使としての公務を本格的に始動させることになっているのだ。ケネディ氏は声明を読み上げ50年前の11月に暗殺された父親のジョン・F・ケネディ元大統領が、生前には米大統領として初めて来日することを望んでいたと述べたそうなのだ。
キャロライン・ケネディ駐日米大使は皇居・宮殿「松の間」で天皇陛下にオバマ大統領からの信任状を手渡す「信任状捧呈式」に臨み正式に大使としての活動を始めたそうで、捧呈式を終えたケネディ大使は「この儀式をもってわたしの大使としての仕事が始まる。母国を代表することができて大変光栄に思う」と語ったそうなのだ。キャロライン・ケネディ駐日米大使が皇居で信任状捧呈式に臨みため、東京・丸の内の明治生命館前で宮内庁が差し回した2頭立て儀装馬車に乗り込んだそうなのだ。ケネディ氏を乗せた華麗な馬車列を見ようと沿道には多くの人が人垣をつくり、ケネディ大使も沿道の人々ににこやかな表情で手を振りながら、皇居前広場を経由する約1キロのコースを通って正門から皇居に入ったそうなのだ。
日米が自由・民主主義・法の支配の価値観を共有していることを強調した上で「日米同盟は平和で繁栄する世界にとって非常に重要だ」と語ったのだが、キャロライン・ケネディ氏が就任にあたっては上院本会議での人事承認が米政府機関の一部閉鎖の影響で遅れたそうなのだ。閉鎖が長引けばケネディ氏の日本着任もずれ込む可能性があったのだが、上院外交委員会は9月30日にケネディ氏の人事を全会一致で承認したというのだ。就任にはさらに本会議での承認が必要だったそうなのだが、予算案をめぐるオバマ政権と共和党の交渉に左右された政府機関閉鎖によって議事が滞り「ケネディ氏だけでなく、全ての承認人事が動かない状態」に陥っていたそうなのだ。
それでも次期駐日大使に指名されたキャロライン・ケネディ氏の歓迎行事が、ワシントンの駐米日本大使公邸で開かれ、公邸内の茶室でお茶会に出席だきたそうなのだ。ケネディ氏が公の場に姿を現すのは米上院本会議が大使人事を承認した後初めてだったのだが、その時には「父の残した公務に尽くすという使命を推し進め、日米両国の緊密な関係の強化に取り組めることは特に名誉なことだ」と胸を張って決意を語り、記者団に「米国の強固なパートナーである美しい日本の歴史や文化を学び、多くの友人をつくりたい」と抱負を述べたそうなのだ。ケネディ氏は在日米大使館を通じ日本国民向けのビデオメッセージも発表し、20歳で広島を訪問した際のことを紹介したそうなのだ。
キャロライン・ケネディ駐日米大使は1957年に第35代大統領の父ジョン・F・ケネディと母ジャクリーン・ケネディの長女として誕生し、王室制度のない米国においてケネディ家は「ロイヤルファミリー」のような存在で、幼い頃から米国民にその成長を見守られてきた名門家のセレブとされているのだ。新婚旅行で京都や奈良を訪れたこともある親日家であることから、ワイドショーではファッションやハンサムな息子にスポットを当てるなど、ケネディ駐日大使をハリウッドスターのように扱う特集も目立つそうなのだ。その盛り上がりようはジョン・ルース前駐日大使が着任した時とは雲泥の差なのだが、政治や外交の経験がほとんどないことからその手腕に注目が集まっているそうなのだ。
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