仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2023年01月05日
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老年医学の専門医の和田秀樹氏によるといつまでも若々しくあるためにはどうすればいいのかというと、「人の老化は感情から始まる。『まあ、いいや』を口癖にしている人は脳の老化が早まってしまう。恋愛や株投資など前頭葉を刺激するような『俗事』に興味を持ったほうがいい」ということのようなのだ。どんな仕事でもベテランと言われる年齢になってくるといつの間にか新しいことに食指が動かなくなって面倒くさいと思うことが増えてくる。こうしたことも人間は身体機能よりも心や感情から老け始めることを示唆しているそうで、現実に30代や40代からうつ病が増加して「何もやる気が起きない」と苦しむ人が目に見えて多くなるが、そこまで悪くはなくてもさまざまなことに対してガツガツしなくなる「まあ、いいや症候群」が現れやすくなるという。

 血管の老化である動脈硬化は早い人は40代から始まっていて、高齢女性に多い骨粗鬆症も最近は40代ぐらいからめっきり多くなっていて、これは間違ったダイエットが原因だいう。男女問わず40代ともなると臓器が昔よりも老化しているのではないかと指摘されているが、成人の体として実用機能はあまり衰えてないそうで、運動能力の低下により「40代になったらこの仕事は無理だ」と言われるのはプロスポーツの世界ぐらいだという。もっともコンピュータ・ソフトの開発者のように、動能力が問題になるわけでもないのに35歳定年説がささやかれる職業もあって、これは年齢とともに実務からマネジメントへと異動する人事上の理由もあるが、進歩の速い世界で新しいことを覚えるのがおっくうになってくるからとも言われている。

 年齢が上がっていくにしたがって体を使っていないときの衰え方が若いときと比べると急激になることが指摘されるが、一般的に若いころは「出世したい」とか「よりよいパートナーを手に入れたい」ということだけではなく、「思いどおりの仕事をしたい」などの夢や欲望があって頑張る気力もあり、徹夜も辞さない体力もあるものだがある年齢から「もう出世などしなくていい」や「子どもの成績もこんなもんだろう」と執着がなくなってくるという。それはそれで恬淡としていて、欲望から超越できたのでよいではないかという見方もできるが若さはないという。政治家は60代後半や70代になっても権力に執着を示すのだが、「いい歳をして、生々しい」と思う人もいるだろうが概して年齢のわりにエネルギッシュで若々しく見えるという。

 体を使ってない、あるいはもう生殖器を使っていない状態が恒常化すると、どんどん衰えていく。「まあ、いいや症候群」で頭を使っていないと、脳も衰弱していくのである。「まあ、いいや」的な消極的生活によって感情が老化すると、追いかけるように体や脳、生殖器などの老化を進めてしまう。感情の老化は、いちばん最初の段階で食い止めなければいけない防波堤なのである。医学が進歩して80代、90代まで生きるのが当たり前になってくると、「60歳で定年を迎えたら後は隠居」というのでは、老年期が長すぎる。ましてや40代で感情が老化してしまうと、とんでもなく老後が長い人生になってしまう。70代くらいまで、現役のつもりで俗事に興味を持ってもらいたいものだ。

 感情が比較的早い時点から老化するのは医学的な傍証もあって、老人専門の総合病院に勤務している医師によると、「CTやMRIで撮影した脳の写真を毎日のように見ているのだが、物忘れがひどくなった人の脳だけでなく、徘徊する老人の脳や意欲を失ってしまった人の脳など画像から病変を調べるためだ。こうした写真で見ると高齢者の脳は多かれ少なかれ縮んでいる。」という。歳を取って縮んでいくのは自然なことらしいが、脳の写真を数多く見ているうちに萎縮の度合いから一目見て年齢の想像がつくようになり、「年齢のわりに萎縮が進んでいる」とか「縮んでいなくて脳が若い」などという感覚も持てるようになったという。また脳全体の縮み方には医学的なデータがあって一律に同じ割合で縮むのではないことがわかっているという。

 一般論から言うと老化の予防とは前述のようにその部位を使うことだが、50歳の声を聞いて足腰が以前より弱ってきたなと思ったら歩かないといけないとか、パソコンでばかり仕事をしていて漢字を忘れたなと思ったらときには手書きで文字を書いてみることだという。何と言っても「使うこと」がもっともシンプルな老化予防作業で、農業や漁業の従事者に関していえば認知症が発症しても、それまでと変わりなく仕事を続けている人も少なくないという。病気等が発見される周囲が先回りして外出や仕事などいろいろなことをやめさせてしまうことが多いのだが、「オール・オア・ナッシング」で考える必要はなく、「この仕事、もうできなくなったからやめる」や「この家事は、できるからしばらくは続けよう」そういう判断があっていいはずだという。





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最終更新日  2023年01月05日 00時54分13秒
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