にしわき眼科クリニック。

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2010.12.24
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カテゴリ: 外来診療一般
さて今日は先日のOCTアップデートセミナーのお話(12月19・20日の日記)の続きです。

 緑内障と言うのは、視野(見える範囲)がだんだん欠けてきて最期には失明してしまうこともある大変怖い病気ですが、初期の頃は視野に異常が出ないのでなかなか早期で診断できません。

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 ↑ これは良く緑内障の教科書にでてくる有名な図なのですが、緑内障というのは視野に異常が出るかなり以前に、最初にGCC(網膜内層厚)というものが減ると言われています。

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 そして最新のOCTはこの「GCC」の減少を検出できるため緑内障診断に非常に有用なのです。特に当院で採用しているトプコン社の3D OCT-2000は、

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 このGCCの中でも特に初期の緑内障検出に有用とされる「GCL(神経節細胞層)+IPL(内網状層)」のみを抜き出して調べることが出来るので、早期の緑内障診断に抜群の力を発揮します。

 ところがこのOCT、実際にはまだまだ発展途上の機械なので、検査データをどう読むか? これは本当に異常所見なのか? など、その読解にはなかなか難しい面があります。

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 セミナーでは、この「読み取りに悩んでいた部分」について専門の先生に直接質問して謎を解くことができて良かったです。

 このOCT、開業医レベルで見れば全国的にはまだまだ普及していないのですが、最近ではデータの読み取り方が「眼科専門医認定試験」にも出題されるくらいで、

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 OCTに精通していることは眼科専門医としての必要条件になりつつあります。私はこれからも毎日勉強を重ね、常に全国レベルの眼科医療を八幡浜地域の皆様に提供して行きたいと考えています。






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最終更新日  2010.12.24 18:22:06


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