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さて1月28日(土)午前中2番目のセッションは、
「眼外傷のプライマリーケア」という教育セミナーに参加しました。
この中では1つ印象深い話がありました。それは、ある患者様が「作業中に間違ってガスバーナーでちょっとだけ目をあぶってしまった!」と言って受診されたときのお話でした。患者様は「最初は凄く目が痛かったけど、ここに来たら何だかもう治った。」ということで、診察しても目にほとんど傷もないし視力も1.0出ているしで、抗生剤の目薬を処方の上帰宅されたのでした。
ところがその数日後、患者様が「突然目が見えなくなった!」と言って来院され、目を見ると眼内炎といって目の中が全てバイキンだらけ膿だらけになってしまっていたのです。
後で会社の同僚の方などに確認すると、実は「ガスバーナーでは金属片をあぶっており、その破片が飛び散った。それで痛がって受診した。」と言うことだったのです。患者様自身は痛みからかその時の記憶が無くなってしまっており、それで眼科で受傷状況をきちんと説明できていなかったのです。
この患者様は実は角膜(黒目)の隅っこからスパッと鋭利な金属片が入り込んでおり、スピードが速かったため硝子体(しょうしたい:目の奥のこと)にまで達していたのです。だから最初の診察時には目の表面側はなんとも無かったものの、数日経って目の奥に入り込んでいた汚い金属片が悪さをして目が見えなくなっていたのです。
この話の教訓は、我々眼科専門医は、
常に眼内異物があるものとして、外傷眼の診察をすべきである。
ということです。産婦人科医が「女性を見たら妊婦と思え!」と言われているのと一緒ですね。今後、常に肝に銘じていこうと思いました。(続く)
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