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「何か物が飛んで見える。目を動かすと一緒についてきて気持ち悪い。」と言うような訴えで受診される患者様は非常に良くいらっしゃいます。そのほとんどは「飛蚊症(ひぶんしょう)」といって、目の中の生理的な濁りが見えているだけで問題が無いことが多いです。
ところがこの飛蚊症、
飛び物の数が増えたり、形や色が変わった場合には要注意
なんですね。1つ具体例を見てみましょう。
上の写真の患者様は「数日前から目の前にハエが数匹飛んでいるように見える。」との訴えで来院されました。車を運転して受診されていたので瞳を開いて目の奥を隅々まで見る散瞳(さんどう)検査は出来なかったのですが、網膜が200度の範囲で撮影できる広角眼底カメラのオプトスでの検査では特に大きな異常は認めませんでした。。。
、、、、、、数ヵ月後、この患者様が再びフラリと受診されました。「4日前から急に目の前を飛ぶハエの数が5倍くらいに増えた。」と言うのです。すぐに目の奥を診せて頂くと、、、、、、
既に網膜剥離(RRD)を起こしてしまっていました。! 写真の上の方には穴(retinal tear)が開いているのも写っています。
この状況をエコー写真で見ると、
上側の網膜がベロッと剥がれているのが分かりますね。
この患者様はすぐに基幹病院に紹介して網膜剥離の手術を受けて頂きました。手術は無事に成功し、今は再び目の健康を取り戻されています。
このように、飛蚊症が急に悪化した場合には大きな病気が隠れていることがあります。皆様も是非心に留めておいて下さいね。
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