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2011年07月19日

私には、患者さんに玄米を強要していた時代が長くありました

(9)

カテゴリ：玄米について

と述べるのは、鶴見隆史医師。続きを聞いてみましょう。

来る人すべてに疑いもなく玄米をすすめていました。
ところが、あるおばあさんにこんなことを言われました。
「あんた、そんなこというけど、大家族のなかで私だけが玄米炊いて
食べるわけにいかないじゃない」
私は、ショックでした。考えてみればその通りです。
１０人の家族全員が「玄米を食べたい」なんてうわけがありません。
「それでも食べなさい」というのは、愛を忘れて我が勝ってしまった
結果です。患者さんのため、患者さんのためと考えながら、
無理を強いていたわけです。アトピーの子供も当院に良く来ます。
こんなことを訴えたお母さんがいました。子供は２歳の女の子です。
「ある食養家の人から玄米食の指導を受けたので、炊いて食べさせました。
子供は嫌がって泣きましたが、『病気を治すために食べるのだから
食べなさい』と叱って無理に食べさせたんです。そしたら玄米が
粒のまま便に出てきているのですけど、それでもいいのでしょうか」
（中略）
何のために食養を行うのか。それを見失って、自らの知識や
理論を押し通すのは偽物です。ただ人間というのは
頭が先行する動物で、愛をもって他人を治してあげようと思っても
結果的に強要になってしまうことがあるのです。
治す立場の意識レベルも、非常に重要なのです。
食養時に玄米食が裏目に出ることはこのように多々あります。
ここで食養の失敗はこの内容にあると食養家が気付けばまだよいのですが、
往々にしてこういうときに食養の内容の悪さを棚にあげて
「あなたの心が悪いからなかなか治らない」などという人がいます。
これは本当にとんでもないことで、このやり方は新興宗教の悪い指導と
変わりありません。誰しもが弱い立場なので、この言葉などに
そうかと思う場合もあると思いますが、そんな必要はありません。
「心」「心」とすぐ言い出すような指導家なら、かえって
裏があると気をつけなくてはいけないのです。
食物で悪い反応が出るならやはり食物の摂り方が悪く、
そのときは誰もが受け入れられてかつ、良くなる方法を
とる必要があります。

玄米がおいしくない、という人はおいしく玄米を炊いていない、
ともよく言われますね？
きちんと圧力鍋で炊いた玄米ほどおいしいご飯はない、とも言われます。
野母伊の場合は、「玄米モード」のある普通の電気炊飯器で炊いていますが、
おいしく頂いています。炊き立ては勿論おいしいですが、
お弁当だってとってもおいしいです。
しかし、電気炊飯器だったらタイマーで炊けるけど、
圧力鍋だとそこにいないといけないから面倒くさい。

そこで電気圧力鍋が開発されました。