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2008.01.02
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 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 さっそく、本の紹介にうつりましょう。今年の1冊目は、森博嗣さんです。


森博嗣『もえない』
~角川書店、2007年~

 ノンシリーズの長編です。
 まったく予備知識もないままに読んだのですが、割とミステリでした。犯人当てやトリックに重視があるのではなく、一人の少年とそのまわりの友人たちが織りなす物語が主軸ですので、ミステリとしてのウェイトは低いかもしれません。 では、内容紹介と、あらためて感想を。

ーーー
 同級生の杉山友也の葬儀に参列した僕は、後日、担任から呼び出される。杉山の父親が面会にきており、彼から、一枚の金属のプレートを渡される。それには、アルファベットで僕の名前が書かれていた。杉山が栞として使っていたという。

 杉山は自殺したらしいこと。手紙にあった女性も自殺していたらしいことなどを知る僕は、違和感からか、杉山の死の周辺の事実を調べていくが、それはやがて、閉ざされた小学生の頃の記憶をたどることにつながっていく…。
ーーー

 なんというか、クライマックスのあたりは他のシリーズでも定番の感じの展開でしたが、不思議と幻想的な雰囲気ももっているように感じる作品でした。
 夢の描写が、詩的な雰囲気を演出するだけでなく、なにか過去にあるんだ、というもどかしさも示すような重要な役割も果たすのですが、一方で、やはりその幻想的な雰囲気が強いというか。
 表紙が、なんだか哀愁を誘います。まさにこの表紙に抱くような感じを、読了後にも抱きました。
(2008年1月1日読了)





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Re:森博嗣『もえない』(01/02)  
torezu  さん
あけましておめでとうございます。
新年すぐにもう長編ですか…
本当に本がお好きなんですね。
毎回のように、本の日記を拝見して、読んだ気分に浸らせていただいてます。
今年がのぽねこさんにとって、素敵な一年になりますように…w (2008.01.02 10:51:54)

torezuさんへ  
のぽねこ  さん
あけましておめでとうございます。

コメントありがとうございます。
一人暮らしをしていた頃は、元日には「1日15時間小説読めますか?」に挑戦していたものです(笑) 昨日は疲れてしまい、あんまり読めませんでしたが…(笑)

ありがたいお言葉、嬉しく思います。
本年もよろしくお願いいたします。 (2008.01.02 19:27:27)

Re:森博嗣『もえない』(01/02)  
yasukun0402  さん
森博嗣は好きな作家のひとりですが、全くノーマークでした。単行本ですね。う~ん、ノベルスか文庫になるのを待ちます。 (2008.01.05 09:50:39)

Re[1]:森博嗣『もえない』(01/02)  
のぽねこ  さん
yasukun0402さんへ

コメントありがとうございます。

実は私も正直、単行本ですぐに買わなくても…と思ってしまいました…。森さんの作品は、ノベルス化あるいは文庫化するまでの間隔がすごく短いですしね…。 (2008.01.05 20:05:45)

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