のぽねこミステリ館

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2010.12.29
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~講談社ノベルス、2010年~

 サラリーマンの石崎幸二さん、お嬢様学校・桜欄女子学院高校のミリアさん&ユリさんが活躍するシリーズの最新作です。
 それでは、内容紹介と感想を。

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 桜欄女子学院高校ミステリィ研究会に所属するミリアとユリは、石崎が警察に連行されたというニュースを仁美から聞く。日本中に衝撃をもたらしている「未成年女子連続殺人事件」のため、石崎は呼び止められたらしい。
 無事に戻ってきた石崎と、ミリアたちは事件の検討をする。第一の事件では、生年月日が全く同じ5人の女子高生たちが、コンテナの中で遺体となって発見された。彼女たちは全員、手や足が切断されていた。
 そして第二の事件では、生年月日が異なる5人の少女たちが、全く同様の状況で遺体で発見された。
 現場の状況から、「ミキサー」と呼ばれる犯人は、なぜ同一生年月日の少女たちを殺害したのか。そして、途中から生年月日にこだわらなくなったのか。

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『袋綴じ事件』 から数年のブランクの後に発表された 『首鳴き鬼の島』 (こちらはノンシリーズ)以来、石崎さんの作品には一貫してあるモチーフがメインテーマとなっているように思います。事件の重さ・残酷さも、初期の作品から比べると強くなってきていますね。
 一方、ミリアさんたちの会話の楽しさは絶妙です。今回は特に学校集会のときの貧血についてのエピソードで、笑ってしまいました。
 そうとう緊張感があるはずの場面でも、地の文が割と淡々と進むのはあえてのことでしょうか。物語としての緊張感という点から見るともったいない気もしますが、謎解きメインとして考えれば、メリハリがはっきりしているともいえると思います。
 今回も、石崎さんたちの活躍を楽しく読むことができました。

(2010/11/11読了)


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 新生活が始まり、以前ほどインターネットを使わなくなったこともあり、ブログの更新も滞っております(読み終わって感想も書いている本も何冊かあるのですが…)。なかなか本の感想を書く時間もとらないようになっているので、今後はこのブログもさらに細々とした運営になろうかと思います。
 こんなですが、閉鎖することは考えていませんので、今後ともよろしくお願いいたします。





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Last updated  2011.12.18 22:38:19
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