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2017.06.17
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歌野晶午『密室殺人ゲーム・マニアックス』
~講談社文庫、2015年~


 密室殺人ゲームシリーズの「外伝的エピソード」です。前2作の世界観が前提とされているので、順番に読まれることをおすすめします。
 今回も、連作短編集のかたちでメモしておきます。

―――
「Q1 六人目の探偵士」
出題者は<axe>。自分が名古屋にいて、かぶりものをしたまま携帯電話を使いながら運転し警察にわざと捕まっているとき、<axe>の被害者は新宿で殺されていた。完全なアリバイがあるだけでなく、現場は密室状況であった。

「Q2 本当に見えない男」 出題者は<頭狂人>。一人舞台に登場する直前、主演の女性が殺された。実質密室状況にあった中、犯人はいかに犯行を成し遂げたのか。そして、大学研究室で行われた密室状況での殺人のトリックとは。

「Q3 そして誰もいなかった」 出題者は<伴道全教授>。<axe>たち4人を犯行現場に招き、密室状況下での殺人を行うというが…。

「A&Q 予約された出題の記録」
―――

 既に第二作の解説でも指摘されていましたが、このシリーズはミステリファンのあり方への皮肉も含んでいます。本書のQ2では、それがとりわけ感じられました。
 それぞれの短編も面白く、全体としての仕掛けも面白いです。
 シリーズ本編第三弾の刊行がますます楽しみになりました。

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Last updated  2017.06.17 14:35:27
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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