高木彬光『火車と死者』
~角川文庫、 1984 年~
神津恭介シリーズの長編です。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
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友人の結婚式に急いでいた神津恭介は、一人の女に呼び止められる。女はとつぜん、熊本に伝わるという「火車」の伝説について語り始める。鴉、猫、狐が、人の死骸を動かすというのだ。先を急ごうとする恭介に、女が、殺人事件の発生を危惧する発言をしたのを受け、恭介は式後に話を聞く約束をする。
しかし、待ち合わせの喫茶店に女は現れなかった。
事件の発生を心配する恭介は、知り合いの高川警部に、三種の動物が関係する事件を知らないかと連絡をする。はじめは一笑に付していた警部だが、鴉を飼い慣らしていた男が行方不明になり、鴉が銃殺されるという事件の発生を受け、恭介の言葉を信じ始める。
そして現場付近からは、女の片腕が発見され……。
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火車の伝説をモチーフに、緊張感あふれる物語となっています。
さらに続く事件では、猫殺しがあったかと思えば、身代金を要求する電話がかかってきたりと、どこか事件はちぐはぐした様相を呈していきます。
二上洋一さんによる解説も、神津恭介シリーズへの愛があふれていて、楽しく読みました。
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