
横溝正史『幽霊鉄仮面』
~角川文庫、 1981 年~
横溝正史さんによるジュヴナイルの長編。三津木俊助、由利先生が活躍します。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
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鉄仮面のイラストとともに、「狸のお舟は泥の船…」からはじめる、カチカチ山をもじった殺人予告が新聞広告に掲載された。死を予告されたのは大宝石商会会長をつとめる唐沢人物。一方、この広告の調査をしていた記者の折井が新日報社に報告に戻ったとき、彼は短剣を遠方から突き刺されて殺されてしまう。
三津木は、唐沢を守るため有名な博士と共に護衛に向かうが、鉄仮面は彼らの上をいっていた。唐沢を守ることはできなかったが、唐沢の遠縁にあたる御子柴進が、三津木の助けとなっていく。
その後も、鉄仮面による殺人予告の新聞広告が繰り返される。
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非常に盛りだくさんの内容でした。本作でも軽気球や舞台での事件が登場しますが、ジュヴナイルの大事な要素とされていたのがうかがえます。
終盤では、モンゴルでのアクションシーンも描かれます。三津木さんの怪力すごい!
というんで、あまりに簡単なメモになってしまいましたが、このあたりで。
※表紙画像は横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。
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