~講談社ノベルス、 2018 年~
火村英生&作家アリスシリーズにして、国名シリーズ第9弾にあたる長編です。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
―――
有名ナイトクラブを経営する間原―あだ名はマハラジャ―は、自宅であるインド亭で、会合を開いていた。集まるのは、前世で関係のあった人々。
ある日の会合で、前世から来世までが記されたアガスティアの葉によるリーディングが行われた。マハラジャのビジネスパートナー、私立探偵と2人がまずリーディングを受けるが、彼らの現世は見事に的中された。また、私立探偵が質問した前世についても、インド倶楽部の人々の記憶どおりに語られた。そしてマハラジャがリーディングを受けたとき、過去の事実を指摘され、彼は動揺を示す。
後日、リーディングを行ったインド人をコーディネートしていた男が死体で発見される。また、リーディングを受けた私立探偵も殺されていた。
インド倶楽部のメンバーに犯人がいるのではないか、と思われたものの、明確な動機が浮かび上がらず、捜査は難航していく。
―――
久々の国名シリーズ、楽しく読みました。
前世からの知り合いという、シリーズでは珍しいテーマですが、ちゃんと地に着いた推理で真相にたどりつけるので安心です。
あとがきで語られる色んな思いも興味深く読みました。
( 2020.02.08 読了)
・あ行の作家一覧へ
芥川龍之介『侏儒の言葉・西方の人』 2024.09.22
青崎有吾『11文字の檻』 2024.08.24
有栖川有栖『日本扇の謎』 2024.08.17
Keyword Search
Comments