歌野晶午『明日なき暴走』
~幻冬舎文庫、 2020
年~
2017
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コインランドリーでの入浴&撮影会、防犯カメラの破壊、ファミリーレストランでの傍若無人なふるまいと、ひどい行動を繰り返していた若者たち。一方、職場でのうっぷんを抱えていた男は、偶然から人を殺してしまった後、若者たちと接触してしまい…。
若者たちと裏でつながっていたテレビ制作会社のディレクターは、殺人者を自分たちでつかまえようとする。しかし、取材の中でつきとめた事実の公表の仕方をめぐり、大きな批判を浴びてしまう。その後は、テレビの先手を打とうと奮闘することになるが…。
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久々に歌野さんの作品を読みましたが、安定の面白さです。若者たちのふるまいは不快ですが、物語の思わぬ展開にわくわくしながら読み進めました。
(2021.04.02)
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