加納朋子『コッペリア』
~講談社、 2003
年~
加納朋子さんによるノンシリーズの長編。帯には、「新境地を拓く、初めての長編ミステリー」とありますが、たしかに、『ななつのこ』シリーズなどとは雰囲気の異なる作品となっています。
そして、まるでストーカーのように聖さんの住まいの近くを訪れたり、何度も劇場に足を運ぶ了さんですが、やがて様々な人生が交錯して、物語は意外な展開を迎えます。
十数年ぶりの再読ですが、見事にやられました。なにか大きなことが起こりそうな予兆を見せつつ、静かに物語が進みます。その分、クライマックスの展開は大きく、またそれまでの伏線もきれいに回収されていくのはとても鮮やかです。
ラストも好みでした。面白かったです。
(2021.06.06 読了 )
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