ミシェル・ボーリュウ(中村祐三訳)『服飾の歴史―古代・中世篇―』
~白水社文庫クセジュ、 1974
年~
Michèle Beaulieu, Le Coutume Antique et Médiéval
, P. U. F., 1967
古代オリエントから 15
本書の構成は次のとおりです。
―――
訳者まえがき
序
第1章 古代オリエント
第2章 エジプト
第3章 西アジア
第4章 ギリシア
第5章 ローマ
第6章 ビザンチウム
第7章 中世フランス
参考文献
―――
本書のタイトルから、古代ギリシャ・ローマあたりから中世までの概説かと思いきや、紀元前 3000
年頃以降の、いわゆる古代文明からの叙述となっている点がまず目を引きます。
第1章は古代文明の概観で、第2章・第3章で、いわゆるエジプト文明、メソポタミア文明の服飾について、その特徴や、ものによっては身に付け方までが紹介されます。
第3章以降はヨーロッパに視点を移し、ギリシア・ローマの服飾を概観したのち、フランスを舞台に、古代末期から 15
世紀までの服飾をみていきます。
それぞれの章について、男女それぞれの服装のほか、適宜軍人の服装や、聖職者の服装が簡潔に紹介されるという構成となっています。
全体を通じて、図版も豊富で、イメージがわきやすいです。
(2025.02.04 読了 )
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