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農哲@イタリア

農哲@イタリア

2010.05.20
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カテゴリ: 作業記録



イタリア人を見ていると本当にそう思う。

ここではゆっくりとした時間が流れているようだ。

僕がちまちまと手作業で土作りや苗作りをしていると
「なぜ日本人はそんな手間をかけるんだ、
見てごらん、うちらの種まきなんてあっという間だろ」
とugoが不思議がる。

たしかに、こちらの田植えはすごい。
一日で7~8町歩、多いときで10町歩くらいは終わらせてしまうのだから。


水をためて、だいたい平らにした田んぼに
トラクターの後ろに種をまく機械をつけて
ダーっとまきまくるだけ。

234.jpg231.jpg

最初、どうやって150町歩もの面積をこなしているのだろうと
疑問であったが、
その風景をみて合点がいった。
これならば、150町歩はわけない。

そして、かといって、北海道の大規模農家みたいに
朝から深夜まで働きどうしか
といえばそうでもない。
日の出とともに起きて、長い昼があって、日が暮れる前には終了。

時には釣りをしたり、時には散歩もしたり。
そして、自給用の畑の管理をしたり。

まだ、1週間しか経っていないのでなんとも言えないが
彼らのペースはいたって緩やかに感じる。
まさに人生を楽しんでいる。


あの過酷な労働もなく、他に何かする余裕ができるのかもしれない。
もちろんいままでとは収量は劣るだろうけれども。
大規模農家の一つの今後の生き残る道としては有効だろう。

日本は耕作できる面積が少ないうえに、人口が多かったから
小さい田んぼを、稲や苗の一本一本を大切にしてきた。
そして日本人の勤勉さの気質もあいまって、
狭い面積でいかに収量をあげられるかということに
どちらかというと重点がおかれ、今のような方式になったのだろう。

一方、イタリアは、おそらく最初は日本と同じような方式だったのだろうが
途中から、まあこんなもんでいいんじゃないかという
イタリア人の気質が強くなって
広い面積を手っ取り早く仕上げてしまうことに重点がおかれ、
このような直まきの方式になったのかもしれない。

(これはあくまで、そう感じただけのことだけど)

どちらが良いとか悪いとかはないのだけれども
北海道はなんだか土地も広いようだし、
こんなイタリア気質の農家が
いてもいいんじゃないかなくらいは思ったりもする。

なぜだかわからないが、
「豊か」
なのだと思う。


292.jpg

ようやく一部の苗箱が届き、
種まきが始まった。
今回は約30枚分の種を作った。
およそ1.5反分(0.15町歩)。

297.jpg
290.jpg

彼らからみれば象が蟻をみるようなものだが
しかし、僕はこの手作業が好きだ。
直に土に手を触れ、
直に種籾に手を触れ、
大きくなれよとつぶやきながら
黙々と作業する。
この辺が日本人だなあ
なんて思ったりもする。

反面、あのでっかいトラクターで
一気に種をまく姿にもあこがれたりする。

まあ、どんな場所でも
本人がいいなと感じる方法で
農作業ができることが一番なのだろうけれども。

他国の米作りを
こうして間近でみることができただけでも
なんだかうれしくなる。
この経験は、おそらく今後の何かの為にいかされることだろう。

ほんとにここに来させていただいて幸せです。

Yasu





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最終更新日  2010.05.21 14:19:51 コメント(2) | コメントを書く
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